4K BRAVIA KD-55X9200B レビュー(画質編) [BRAVIA/BDレコーダー]
4K BRAVIA を購入してから3か月ぐらいが経過しました。
画質に関してのレビューは本当に気を遣うと言うか、検証が大変でしてなかなかまとめきれませんでしたが、重い腰を上げて書こうと思います。
4K BRAVIA 9200Bシリーズの画質の特徴を上げるとなると超解像度の「4K X-Reality PRO」広色域技術「トリルミナスディスプレイ」ダイナミックレンジレンジ復元技術「X-tended Dynamic Range」低反射パネル「オプティコントラストパネル」になると思います。ほぼ、最上位機種のX9500Bと同レベルのテクノロジーが搭載されていますが、X9500Bは直下型LEDを搭載しており、「X-tended Dynamic Range PRO」によってよりコントラストが鮮明になっています。
4K X-Reality PRO
超解像度技術って言葉は東芝のREGZAで有名になりましたが、元々はソニーが得意としていた分野です。
HDテレビが登場した時にテレビの放送はまだHDではなく、どうしても引き延ばすしか方法がありませんでした。通常なら引き延ばすのでぼんやりな映像になってしまうのをTVで適切に変換して表示させるようにしたのがテレビのアップコンバートの始まりです。
ソニーは1997年以降、DRC(デジタル・リアリティー・クリエーション)と呼ばれる高画質化技術で他社に先立ち高画質化を実現し実力では圧倒してきました。
このノウハウはX-Reality PROやPS3のアップコンバートなどに受け継がれて高い評価を得ています。
そして今、HDのコンテンツを「4K X-Reality PRO」で4Kに引き延ばそうとしています。
ウンチクはこの辺りで置いておいて実際どうなのでしょう?私は4K BRAVIA を購入するにあたって最も気になっていたのがこの4K X-Reality PROでした。なんせ4Kコンテンツなんてほとんどないからです。
実際に地上波や
BSの放送を見ていますが
はっきり言うと番組やCMによってかなり異なる印象ですが、鮮明にアップコンバートされていると思います。上の写真とかぼやけて見えますか?
ですので地上波デジタルを4Kで見ても引き延ばされて汚いからフルHDテレビで良いんじゃない?ってのは正しくはないと思います。普通に見れます。寧ろ、私はフルHDのBRAVIA HX850も所有していますが、そちらより色の鮮やかさなどは格段に良いので、4K BRAVIAで見る方が好きです。ただ、元の映像が荒い場合、荒さが鮮明に分かってしまうようになりました。テレビの放送って番組などでこれほど差があるのかと気づいてしまいました。言い換えるとあまりにも酷いとアップコンバートが追いつかない気がしています。
DVD
それは地上波だけでなくDVDを見ていても感じます。
DVDの視聴はプレイヤーで大きく左右されるのが分かりました。最近のブルーレイレコーダーはアップコンバート機能が付いていますが、それでもPS3のアップコンバートに比べると物足りない機種が多いです。PS3で再生させて4K BRAVIA X9200Bで再生させた時はこれは本当に元がDVDで4Kに表示しているのか?と思えるぐらい鮮明で、これならDVDも普通に見れるなと感じたのですが
ブルーレイレコーダーBDZ-AT970Tで見た時はこれは見れたものではないなと言う印象でした。ここまで差があるのにも愕然としましたが、表示するプレイヤー次第で4K X-Reality PRO にも限度があるのを感じた瞬間です。
blu-ray
ではフルHDコンテンツが主流のブルーレイならどうなのでしょうか?
いくつか見てみました。このブログではお馴染みの MTV Unplugged ayaka
Mastered in 4K ハンコック
Every Little Thing Concert Tour 2013 -ON AND ON-
ご存知「アナと雪の女王」
こちらもソースによってかなり変わってくる印象です。ハンコックはMasterd in 4K なのでそのままですが、アナ雪も元が4Kなのでしょう、とてもフルHDコンテンツとは思えないぐらい鮮明です。4K X-Reality PRO がソースを適切に判定してアップコンバートしているのが分かります。ビックリするぐらい鮮明です。
ただ、MTV Unplugged ayaka やELTのディスクを見た時はあれ?ちょっとだけボヤけてるな…と感じてしまいました。
こうなってくると4Kに対応したブルーレイプレイヤーやネイティブの4Kコンテンツが見たくなってきてしまうのですが、それがほとんど無いと言うのが今置かれている4K テレビの現実なのかも知れません。
余談ですが、KD-55X9200Bにしてから女優さんがカラーコンタクトを入れているとそれが分かるようになってものすごく目が不自然に見える事が増えました。高画質になって変なものまで見えてしまうようになった気がします…
画質の調整
今の私の画質の設定を紹介しながら4K BRAVIA X9200Bの設定の印象を書いてみようと思います。ただ、まだ画質は完全には納得していません。このレビュー書きながら変更したくなってます(笑)
画質モードですが、この4K BRAVIAはスタンダードの調整が実に良い感じでした。正直なところスタンダードで完璧に近いような気がしていまして、それ以上弄る必要はあまり無い気がしています…でも触りたいのが私。
バックライト 6(X9200Bはバックライトであまり大きな差は無い気がしました。4~6の間が良いと思います。)
ピクチャー 86(最少にすると真っ暗になります。最大でも良いぐらいでしょう)
明るさ 48(最大にすると白飛びします。かなり明るいので少し抑えました)
色の濃さ 60(濃いと赤っぽくなます。)
シャープネス 50(数値を下げるとかなりボケます)
ノイズリダクション 中(ソースによるのでオートでも良いかも)
MPEGノイズリダクション オート(上に同じく)
ドットノイズリダクション オート(オート)
リアリティークリエーション マニュアル
精細度 20 (上げるとザラザラした感じになりますが文字が鮮明になります。)
ノイズ処理 80 (上げてもあまりザラ付きは変わらない印象なので上げてます。)
スムースグラデーション 中 (画像が平坦な部分の快調をなめらかにしてくれます)
モーションフロー なめらか(4K BRAVIAで一番気になったのがこのモーションフローです。2倍速なので4倍速になれているとブレを感じます。)
シネマドライブ オート (あまり大きな変化は無いようですが)
黒補正 中(あまり下げると黒潰れします。)
アドバンストC.E 中 (コントラストの調整のひとつです)
ガンマ補正 –2 (これも下げると黒が締まります)
LEDコントロール 標準 (これで圧倒的なコントラストを実現しています。パネル全体がグッと暗くなる感じ。ただ、コントロールがうまくいかない時は光漏れのような現象も出ます。それでもオフにすると意味無いと思います。)
オートライトリミッター 中(弱でもいいかな)
クリアホワイト 弱 (これを上げると眩しくてたまりません。オフでもいいぐらい)
ライブカラー 中 (昔からのBRAVIAのウリのひとつの機能ですが、上げると赤っぽくなります)
色温度調整 (赤が強いのでそこだけ下げました。)
ディテールエンハンサー 弱 (細かい部分の表示がきめ細かくなります。例えば文字などがより鮮明になります)
エッジエンハンサー 中
美肌補正 切(X9200Bは顔認識するらしいです)
ちなみにこちらはエッジエンハンサーやリアリティークリエーションなどで、精細度を切にした時のDVDの文字は上の写真ですが、
有効にするとこれだけシャープになります。でも、他もシャープになってしまうのでザラ付を感じます。この辺りどう落とし込むか?ですね。
その他
「トリルミナスディスプレイ」「X-tended Dynamic Range」「オプティコントラストパネル」これらの組み合わせによるディスプレイの発色とコントラストはめちゃくちゃ良いと思いました。本当に鮮やか。ただ、設定を誤ると眩しくて目がチカチカしてしまいます。X9200Bを見慣れていると、以前購入した比較的ハイエンドなBRAVIA HX850などが妙に色あせて見えます。店頭でラルクのライブ映像じゃなくて、もっと鮮やかなシーンのデモ映像を流した方が良いんじゃないかな。
部分駆動に関してX9200Bは上下エッジバックライトなのもありますが、部分駆動をオンにすると、暗いシーンで確かにバックライトが抑えられ、黒がグッとしまり暗くなるのですが上と下がぼんやりと光りやすくなる傾向があります。これは設定で目立たないようにもすることも可能だと最近分かってきたのですが、気になる方は多いのかも知れません。フルHDの46型では見た事がなかった(気にならなかった)ので、これが55型と大型の4Kパネルだから起きているのかどうかまでは分かりませんが、アップデートなどで改善して欲しい部分だと思います。
そして、もっとも気になったのがモーションフロー。これは何度も書いてますが、私は大画面でこそモーションフローは活かされると思っていますが、4K BRAVIAではまだ2倍速止まりです。ずっと4倍速で慣れているのでブレが気になって不満です。他のメーカーに至っては等倍、一部で2倍速止まりなので差が無いのですが、BRAVIAなら4倍速に拘って欲しいと思います。
BRAVIAの今後
「4K X-Reality PRO」を中心に見ていきましたが、いかがでしたでしょうか?4K BRAVIAの画質の現状がうまく伝われば幸いだと思います。
最後に現在BRAVIAが置かれている状況から私の想いを書いてみようと思います。BRAVIAの画質の特徴は鮮やかな色、なめらかさ、そしてアップコンバート技術の3つだと思います。それぞれ他社のテレビにも搭載されている技術で、カタログでは分からない部分です。
フルHD時代はモーションフロー4倍速が他社を圧倒しているなめらかな動きを実現していました。これはどこのメーカーも追いつけなかった技術です。それが4K BRAVIAには2倍速止まりと言うのは痛いと思います。だって、差別化要因が一つ減ったのですから。ここは本当に頑張って欲しかった。
そして、他社が4Kモデルに注力してきて相次いで直下型モデルを出して来ていますが、BRAVIAの直下型がX9500Bシリーズのみなのも厳しくなってくると思っています。X9500Bの値段が違い過ぎるのと、直下型は輝度ムラが出にくい事が画質を拘るユーザーには周知の事実だからです。
BRAVIAは今後ソニーの子会社として頑張っていく事になりました。Android TVで戦うつもりらしいですが、そんなことは二の次だと思います。決してBRAVIA本来の画質の特徴を忘れないで欲しいと思います。
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4K対応BRAVIA KD-55X9200B を購入した理由
4K BRAVIA KD-55X9200B レビュー 外観編
4K BRAVIA KD-55X9200B ファーストインプレッション
4K BRAVIA KD-55X9200B レビュー(画質編)
4K BRAVIA KD-55X9200B ファーストインプレッション [BRAVIA/BDレコーダー]
4K BRAVIA を購入して2週間ぐらい過ぎました。色々設定を弄ったりして遊んでいるのですが、触っていると良いところはもちろん、おやおや?と思うところにも気づいてきます。
今回は取りあえずと言っては何ですが、詳細なレビューをこれから書く前に第一印象を書いておこうと思いました。
デザイン
デザインについては人の好みもありますが、私は気に入っています。ちょっとミラー処理が多くてケバさがあるのが気になってはいますし、私の設置環境の問題なのですが、スタンドはできれば両サイドにしたかったのもあります。
それでも、やはりSONYのBRAVIA。デザインも性能の一部だと考えている私には十分に満足できる質感とリビングでの存在感を感じています。
取りあえず大きい。何度も書いてますが本当に大きい。特にいかにも音が良さそうなスピーカーの存在感がたまらなく好きです。
音質
その圧倒的な存在感のスピーカーですが、やっぱり期待通りでした。ライブblu-ryaなどを見ていてもそのまままでも十分に楽しめるぐらい本当に音が良いです。ニュース番組でも差が分かるぐらい。低音の響きが気持ちいいですね、それなのに音に疲れない。これだけでX9200Bシリーズを選択して正解だったと思っています。
画質
画質についてはより詳細な検証は今頑張っているところですが、発色はとてつもなく良いです。トリルミナスディスプレイとX-tended Dynamic Rangeの技術的な観点を置いても発色とコントラストの高さは目を見張るものがあると感じています。特にドキュメンタリー番組とか見ていると現実より綺麗なのではないでしょうか…と思うぐらい。この感覚はツァイスのレンズで撮影した写真を後から見ると現実より綺麗に思ってしまう感覚に似ています。
気になる4K X-Reality PROによるアップコンバートですが、地デジだとちょっと気になりますが、BSやblu-rayだとソースにもよりますが4Kだから荒いとかほとんど気にもならないです。さらに言うと画質の設定も多岐に渡りソニー独自の味付けが濃いと思うのであればかなり自分好みにもできますし、ソース毎に突き詰めることもできるので、あれこれ触って楽しんでいます。
画質に関しては上記のように満足しているのですが、気になったのは倍速駆動。フルHDモデルのBRAVIAの上位モデルに搭載されているモーションフロー4倍速に慣れていると、かなりブレを感じます。このX9200Bはモーションフローは2倍速なのですが、動きが早いシーンが多い番組を長時間見ていると目が疲れますね。画面が大きいのも影響していると思いますが、倍速駆動はやはりスペックダウンを感じました。
あと、個体差ですが私の購入した機種には光り漏れが一部であります。画面左上が暗いシーンだと光が差し込んでくるのです。ライブblu-rayを見ていると照明?と思うぐらい漏れてます。
BRAVIAでは初めての経験でしたので軽くショックでしたね。これについては後日また詳細に書きたいと思います。
機能
機能についても満足しています。起動は一瞬ですし、メニューなども思った程レスポンスも悪くないです。ワンタッチミラーリングも初めて使ってみたのですが、ビックリしました。ChromeCast何それ?なぐらい便利。
ルームリンクもこなれてきてかなり使えるなと言う印象。ただ、アプリ機能は沢山用意されていますが、ほとんど使う予定はないです。
まとめ
トータルでは満足していますが、映像面はもう少し伸びしろがあるなと思ったのが正直な感想です。モーションフローと光り漏れがその理由なのですがこれは店頭などのデモ映像ではなかなか分からない部分かも知れません。
まだ3D機能なども試していないですし、画質についてはもっと深くレポートしたいと思っています。
最後に4K BRAVIAを買うか買わないか悩んでいる人は買わない方が良いでしょう。今は4K BRAVIAを買うと決めた人だけが買うモデルだと思います。ですが、BRAVIAにはHDMI 2.0、HDCP 2.2対応、HEVCデコーダ搭載など、将来に対して今出来る限りの事は対応済みですし、さらに加えて言うと今のBRAVIAのフルHDモデルはもうハイエンド扱いしていないので、質感などにあまりやる気を感じない点を考えても、決して4KBRAVIAは購入して損をするような代物では無い事も言いきれます。
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4K対応BRAVIA KD-55X9200B を購入した理由
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4K BRAVIA KD-55X9200B レビュー 外観編 [BRAVIA/BDレコーダー]
今回は4K対応のBRAVIA KD-55X9200Bの外観をレビューしたいと思います。
本来であれば開封からお伝えしたいところですが、何しろ幅が150cm近くもあり、重量は38キロ。小柄の女性ぐらいのサイズなので一人で設置することは到底出来る訳がないので、家電量販店のお兄さんに設置してもらったため今回ばかりは出来ませんでした。
取りあえず、大きいです。横幅がかなりあります。店頭では80インチクラスの展示も多いのでこのKD-55X9200Bは小さく見えるのですが、実際に家に置いてみるとあまりの大きさにビックリしました。
ざっと仕様を見返すと
外形寸法(幅×高さ×奥行)[スタンド含む]が 149.3x75.2x9.9 [149.4x79.1x32.0] cmです。高さは一般的な液晶テレビと変わらないのですが、横幅は先にも書きましたがほぼ150cm。
ちなみに同じ55インチでサイドスピーカーのないフルHDのW920Aだと 124.1x72.3x6.1 [124.1x75.6x29.8] cmなので如何にこのX9200Bが巨大なモデルなのかがよく分かると思います。
スピーカー
横幅を増やしているのがこのスピーカー。スピーカーは両サイドに3つそれぞれツィーター、ウーファー、サブウーファーが搭載されています。業界で初めて磁性流体スピーカーを搭載しているとのことです。
見るからに音が良さそうなデザインが私の好みです。ただ、埃がたまりそうなのが心配。
左側のスピーカーの上にはSkype用のカメラが埋め込まれています。テレビでSkypeそんなにしたいのかな?と思わなくもありません。
BRAVIAロゴは左上の隅にあります。
ディスプレイとスピーカー部分には一切の段差がありません。例えて言うならばタブレットのような感じです。
サイドはミラー処理でかなり写り込みます。この編重心なデザインはどことなくSony Tablet Sっぽいんですよね。
角は綺麗に丸みを帯びています。ここもSony Tablet Sっぽいんです。
本体の真下にはSONYロゴ。でも光りません。
ロゴの下にイルミネーションLEDが搭載されていて、ぼんやり光るようになっています。
スタンドはデザインに賛否両論ありますが、ミラー処理されていて指紋がすごく付きやすいです。
スタンドの位置はカタログだと端に付いていますが、私はスタンドが大きくないため真ん中に取り付けました。どうせなら端につけたかったですが、どちらでも付けられるようになっています。
背面
背面を見た時ビックリしました。どこにも端子が見当たらないのです。ここまでスッキリとした背面のテレビは初めてみました。
からくりは端子類は蓋で覆い隠されていたのです。
MHLが2つもあるなどHDMI端子は合計で4つあります。
こちらはコード類を入れてもカバーで隠せるように設計されています。こう言うのがソニーの良いところです。
有線LANなどが無いと思っていたらこちらも蓋で隠れていました。
ですが、こちらはLANケーブルなどを使うとカバーが閉じられないのです。なんて中途半端な作り…これは残念でした。これが普通なのですけど、とことんこだわって欲しかったです。
下の方にウーハーのバスレフがありました。
左下に小さく電源ボタンなど基本的な操作ができる操作部分があったのですが、本当にコレはおまけ程度ですね。
一部残念なところもありますが、裏までこんなに拘ったデザインのテレビは初めてかも知れないです。
まとめ
スピーカーと一体となりながら、ディスプレイとベゼルには段差がなく、背面までもスッキリとさせているBRAVIA X9200Bシリーズ。ソニーのサイトには機能を象徴するジオメトリックな造形と書かれています。たしかに、機能とデザインを見事に調和させたテレビのデザインだと感じています。
当初はスタンドのデザインがイマイチかな?と思っていました。またイルミネーションLEDも実はそれほど気に入ってはいないのですが、それでもスピーカーとディスプレイとの一体感をここまでまとめ上げているのは流石BRAVIAだと感じています。ただ、欲を言うと、ミラー処理はケバケバしく指紋が付きやすいので個人的にはもう少し抑えた加工やヘアライン処理の方が好きでした。
HX850のレビューの時にも書きましたが、ゲストが来た時に「カッコイイ」と言われるのが所有欲を満たす部分のひとつだと思うのです。ホント、ただの自己満足ですけど。でも、このBRAVIA X9200Bはそこは間違いなく克服していると思います。早くゲストに見せたいですね。
SONY 55V型 地上・BS・110度CSチューナー内蔵 3D対応4K対応液晶テレビ BRAVIA KD-55X9200B (USB HDD録画対応)
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4K対応BRAVIA KD-55X9200B を購入した理由
4K BRAVIA KD-55X9200B レビュー 外観編
4K BRAVIA KD-55X9200B ファーストインプレッション
4K BRAVIA KD-55X9200B レビュー(画質編)
4K対応BRAVIA KD-55X9200B を購入した理由 [BRAVIA/BDレコーダー]
4K対応の初めてのBRAVIA KD-84X9000が登場してから僅か2年。当時168万円だった4K モデルですが、やっと私でも手が届くようなレベルにまで価格が落ち着いてきました。当時、ソニーストアまで足を運んで見に行ったのが懐かしいです。
もちろん84型レベルの大型ディスプレイモデルはまだまだ高値ですが、50インチ程度なら30万円を切るレベルのモデルまで出てきており、フルHDモデルに比べると差はあれど、もうそろそろ購入を検討しても良い時期に来たと思っていました。
ただ、数々のBRAVIAを購入してきた私には経験から購入するにはそれなりの拘りがあったのです。それは
1.今持っているBRAVIAよりも大きなディスプレイサイズであること。
2.音が良いモデルであること。
3.画質に満足できること。
この3点でした。
そしてそれを満たしたのが BRAVIA KD-55X9200B です。
理由は
1.私がBRAVIA KDL-46X2500と呼ばれる2006年当時のハイエンドモデルの後に2010年に購入したのが、KDL-46HX80Rでした。このHX80Rシリーズを購入したのは3D対応とblu-rayレコーダーの機能が調和されたモデルだったからなのですが、機能等には満足したのですが、X2500よりインチサイズは同じなのに、コンパクトになったために当時はもうワンランク上のサイズを買えば良かったとちょっぴり後悔したのです。
そして大きければ大きい程、3Dコンテンツは見ごたえがあると言うのも3D BRAVIAを所有している私の持論でもあります。
それを満たすには46インチ以上でなければならず、そして50インチは超えなくては実感がわかないだろうと考えていたのです。
2.昨今、薄型テレビになって音が本当に貧弱になりました。サラウンドシステムも購入しましたが、何だか音に疲れてしまって結局はほとんど使っていません。KDL-40HX850ではサウンドバーシステムも同時に購入しましたが、これも音質には全く満足できませんでした。
X2500は両サイドにスピーカーがあったのですが、重厚でありながら日常的に聞いていても疲れないとても心地よい音でした。そんな訳で、X2500のような音にも拘ったBRAVIAの登場はずっと待っていたのです。
そして登場したのが4K BRAVIAでした。まさに求めていたスピーカーがそこにはあったのです。そしてKD-55X9200Bは9200Aから引き継いだスピーカーが健在のモデルだったのです。
3.当初の4K BRAVIAは個人的にあまり満足できる画質ではありませんでした。その最もたる理由が偏光フィルムによる横縞です。X9200Aの時はこれが最大の理由で見送りました。ですが、X9200Bは見事にそれを克服し、横縞が一切見えなくなりました。これだけでも購入して良いぐらいなのに、両機種を並べて見た時の色の深さなど一目瞭然で、画質に関してはモーションフローがスペックダウンしている以外に問題点は全て解消されていると感じたのです。
そして今日、家電量販店に行くとそのBRAVIA KD-55X9200Bが展示されていました。価格もかなり抑えられていました。散々迷っていたらさらに価格を引いてくれて今日配送可能との事で決めてしまいました。もう、ほとんど衝動買いですが、頭の中ではモデルは決めていたのでそうとも言えないかな(笑)
4Kと言う言葉はそのテクノロジーの本来の意味を離れて独り歩きしているような気もします。そして巷から聞こえてくるのは高解像度パネルなんて不要、フルHDで十分だと。
テレビに至ってはコンテンツもそうですが、ネット上ではもう日本の家電メーカーのテレビは終わったような扱いです。もうテレビ事業なんて辞めた方が良いと。
技術的にもソニーの映像技術が正当評価されていない気もしています。サムスンやLGに追い抜かれた、いや中国メーカーすら危ういと。
果たしてそれは事実なのでしょうか。結論ありきでレビューはしようとは思いません。購入したからにはちゃんと自分の目で確かめてレビューをしたいと思います。
SONYのBRAVIAの4Kモデルの実力をショールームではなく、自宅で落ち着いてちゃんと確認したいと思います。
取りあえず、第一印象は想像以上の大きさに戸惑いました(笑)
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4K対応BRAVIA KD-55X9200B を購入した理由
4K BRAVIA KD-55X9200B レビュー 外観編
4K BRAVIA KD-55X9200B ファーストインプレッション
最後のモノリシックデザイン BRAVIA KDL-40HX850 [BRAVIA/BDレコーダー]
4K 対応 BRAVIA X9200Aシリーズが発売されました。4K解像度はもちろんですがトリルミナス液晶など圧倒的とも言える画質は様々な媒体を見ている限り、BRAVIAの再評価に繋がっていると私は感じています。
私は年末にBRAVIA KDL-40HX850を購入していましたが、ちゃんとしたレビューは書いていませんでした。このタイミングで書くのも微妙な気もしますが、安い液晶テレビが溢れそしてそれを購入する人が多い昨今、購入の選択は自由なのでそれが悪いとは言いませんが、それが本当に正解なのかどうか?もう一度考え直してワンランク上のTVを購入して欲しい。そのきっかけのひとつになってもらえたら…と期待を込めて、自分なりの感想を交えた評価をしたいと思います。
デザイン
BRAVIAを語る上でデザインは外せないと思います。個人的にはX1000シリーズのフローティングデザインがこれぞソニーと感じるデザインで好きでしたが、HX850の一枚板に徹したモノリシックデザインもリビングに溶け込む感じは物凄く気に入っています。
このモノリシックデザインのBRAVIA専用にデザインされたサウンドバースタンドに装着させるとそのカッコ良さはさらに高まります。数々の薄型テレビがありますが、スタンドとの一体感まで考えてデザインされているテレビは私の知る限りBRAVIA以外に思い浮かびません。しかも、これはモノリシックデザインのBRAVIAでも上位機種だけに許される特権。家に来たお客さんが部屋に入った時に思わず「カッコイイ」と叫んでしまったのを聞いて私はニンヤリとしてしまいました。自分が所有しているものに興味をもたれる感覚、そして所有欲をくすぶるデザインのTVを作れるのは今ではもうソニーだけなのではないでしょうか?
そうは言っても今となっては多少ベゼルの厚みは気になります。新型はかなりベゼルは薄くなりました。ただ、一枚板デザインをやめてしまったので、トータルではHX850の方が断然カッコイイと私は思います。
一方4KのX9200Aシリーズはまた違ったテイストのデザインを採用していて、新しいテレビの形をデザインでも提示していると感じています。
ちなみにサウンドバースタンドですが、音ははっきり言ってガッカリしました。S-Force PROフロントサラウンド搭載のようですが、臨場感もあまり感じられませんし、TVの付属のスピーカーとも大きな差は無いと思います。デザインだけで購入したので大きな不満はありませんが、ソニーは音質もアピールしているので、過度な期待をする人にはショックが大きくなるかも知れません。
画質
安いアジアメーカーの液晶テレビとBRAVIAの最大の違いは画質だと言っても過言ではないでしょう。店頭で私も安い液晶テレビを見ますが、確かに一見なかなか良さそうに見えますが、でもちょっと見てみるとBRAVIA HX850との差は歴然としている事がすぐに分かります。
もっとも違いが分かるのはコントラストの差ではないでしょうか?単にLEDバックライトにして薄いだけの商品が多いですが、HX850の部分駆動バックライトは部分的に制御できるため、高いコントラストを生み出しています。また、ライブカラーやオプティコントラストパネルなどソニー独自のパネル処理やX-Realityによる画像エンジンでダイナミックかつ自然、そして鮮やかな映像を映し出しているのです。これは比べてみるとはっきりと分かりますし、比べなくてもその差は分かる事でしょう。もっとも分かりやすいのが暗いシーンでの黒の表現力、そして鮮やかなシーンでの色彩でしょう。このコントラストの差は新型BRAVIAに搭載されているトリルミナス液晶パネルでは更に進化を遂げており、HX850を所有している私でも、ここまで違うものかと驚いてしまうぐらいでした。
そして店頭デモのBlu-rayディスクの映像ではなかなか分からないのが地上デジタルTVのコンテンツの表示の差です。実は地デジコンテンツはフルHDで放送されていないため、フルHDのテレビで見ると引き延ばされています。ここが重要でして、単純に引き延ばしてしまうとそれだけぼんやりと表示されてしまうのです。
そこで差が出るのが映像エンジンです。BRAVIA HX850には X-Reality PROと呼ばれる映像エンジンが搭載されています。データベース型複数枚超解像技術とか言っても良く分かりませんが、既存の超解像度技術が動画であっても1枚の画像を基準に超解像していたのを、複数枚のデータを参照する事により動画のノイズまでも減らす事を実現している機能です。
このエンジンの実力の差で地デジのコンテンツの視聴に大きな差が出てきます。もちろんハイビジョン画質ではないDVDにも言えます。この差は字幕などの表示を良く見るとはっきりと分かるでしょう。
そして、BRAVIAの特徴として個人的に最も高く評価している機能のひとつがモーションフローです。モーションフローについては当ブログでも何回も説明してきましたが、所謂、倍速駆動です。ですが、このBRAVIAの4倍速のなめらかな動きのTVを見るともう他の液晶テレビは見れたものではなくなるでしょう。
液晶テレビを今所有している方は横に激しく移動する場面で動きがついていけずに目が疲れるのを感じた事はあると思います。それがBRAVIAのモーションフローだと疲れないのですよね。他社にも4倍速などはありますが、実はなんちゃって4倍速でバックライトをオフにしたりして実現しています。4倍速相当と4倍速の違いは本当に大きい。特にHX850はモーションフロー最高峰のXR960で16倍速相当の倍速を実現しています。これはアニメで物凄く顕著に差が出ます。
※上の写真はBRAVIA KDL-46HX920
と言う事で画質に関してHX850には相当満足していますが、BRAVIAの最上位機種であったHX950やHX920の直下型のLEDの部分駆動パネルと比べるとやはりコントラストでは劣ると感じています。あまり差が無いと言う方もいらっしゃるようですが、HX920をしばらくレビューしていた私には分かるものがありました。値段もかなり違いますので、HX950と比べるのも酷なのかも知れませんね。
ユーザーインターフェイス
昨今の薄型TVもネットワークに繋がる事で、そのユーザーインタフェイスも注目されています。ですが、このHX850は使い勝手などはまだまだと言わざるを得ません。見た目はそれなりにカッコ良いのですが、全体的にレスポンスは一つ遅れる感じです。ソニー独自のサービスに登録するためにPCを利用しなければ使えないのははっきり言って失望しています。
ただ新型のBRAVIAはユーザーインターフェイスにも改良が加えられカッコ良いながらも高速に動作しているのを確認できています。私はこれだけでも買い換えたいと思ってしまうぐらいでした。
まとめ
日本のTV産業に関しては色々と言われています。ソニーも毎度のように言われています。価格競争と言う荒波の中でテレビの画質と言う部分の評価が疎かになり、無視されているところもあると思います。
ですが、そんなぼんやりした映像で大好きな映画やドキュメンタリー番組を楽しみたいのですか?そんなチラチラした映像でお気に入りのアニメを見たいですか?私はやっぱり綺麗な画面でドキュメンタリーや映画を見たいですし、なめらかに動くアニメを見たいです。きっと店頭デモでは分からない、普段テレビを見て感じる画質の差は想像よりも遥かに大きいことでしょう。
しかし、最上位機種や新型はかなり値段が高く感じられる方も多いかも知れません。そんな方にはモノリシックデザイン最後のBRAVIAであるHX850シリーズは多少の欠点はあれどもデザイン、画質、そして価格でも満足できる液晶テレビとしてオススメしたいと思います。
SONY BRAVIA 40V型 LED 液晶テレビ 3D対応 ブラビア HX850 KDL-40HX850
- 出版社/メーカー: ソニー
- メディア: エレクトロニクス
SONY 3D BRAVIA専用メガネ ブラック TDG-BR250-B
- 出版社/メーカー: ソニー
- メディア: エレクトロニクス
BUFFALO 録画機能搭載テレビ対応 ポータブルHDD 1TB + テレビ背面取付キット セットモデル HD-PCT1TU2/V
- 出版社/メーカー: バッファロー
- メディア: Personal Computers
思わず唸るデザイン BRAVIA HX850 シリーズ
BRAVIA KDL-40HX850 レビュー(開封・設置編)
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