Windows 7のようこそ画面を変更する。 [Windows (Windows Server)]
以前、VAIO Zのクリーンインストールのエントリーを書いた時に、Windows 7のログオン画面が、カスタマイズされているのに気が付きました。
なかなか、この設定がどこにあるのか探すのに苦労しましたが、画像ファイルを検索したり、ググったりしてやり方が分かりましたので、ご紹介したいと思います。
1.背景画像を用意する。
C:\Windows\System32\oobe\info\Backgroundsの中に、解像度と同じbackgroundDefault.jpgと言う名前で画像ファイルを置きます。
親フォルダが存在しない場合は作成して下さい。
ちなみにVAIO Zの中にはこのようなファイルがありました。
※つまり、ここに画像ファイルが存在する方は、このファイルを置き換えるだけでようこそ画面の変更は可能と言う事です。
2.レジストリを編集する。
Windowsキー + Rでファイル名を指定して実行のウィンドウが表示されますので、そこにregeditと入力してレジストリエディタを起動させます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\
CurrentVersion\Authentication\LogonUI\Background
に移動します。
そこにOEMBackgroundの値があれば、値のデータを1にします。
なければDWORD(32ビット)を新規作成で、名前をOEMBackgroundにして、値のデータを1にします。
これだけです。ソフトを入れなくても凄く簡単。
確認
Windows7にアップグレードしたVAIO LにVAIO Zに入っていたようこその背景画像を試しに入れてみました。
Windows7モデルを購入したような、なんだか得した気分。
IIS7.5にwordpressをインストール [Windows (Windows Server)]
自宅のサーバーにブログを立てようと思って、久しぶりにwordpressをインストールしたのですが、以前、IIS7にwordpressをインストールした時と、随分変わっていて手こずりました。
最終的にちゃんと動くようになってから、振り返ると別に難しくもなんとも無いのですが、後々の自分のために。。。
1.はじめに
既にIIS7.5のセットアップが完了し、外部から(http://hogehoge.com など)でアクセスできる状態だと仮定します。
2.mySQLのインストール
後術するWeb Platform Installer 2.0を使ってwordpressをインストールすれば、本来ならmySQLも自動的にインストールされるはずなのですが、なぜか、途中で止まってしまいました。Webで検索したところ、似たような症状の方がいらっしゃったので、まずはmySQLを単独でインストールします。
ダウンロードするモジュールはMySQL Community Server のWindows用のMSI Installer Essentials です。
インストール方法は前回やった方法と同じです。
ここはNextをクリックします。
MySQLに精通していればインストールオプションを変更した方が良いでしょうが、大体全部インストールして間違いは無いので、今回はCompleteを選択しました。
言われるがまま進むと、設定ウィザードに変わります。
ここではDetail Configurationを選択します。
サーバーになるので、Server Machineを選択します。
Multifunction Databaseを選択します。
DBを作るのはそのままにします。
ここもそのままにしました。一度にアクセスするのに20人ぐらいまでみたいです。
ここもそのままです。外部からアクセスするポートを設定します。
迷わずUTF-8です。
Windowsのサービスとして起動するようにします。またコマンドをパスに通します。
パスワードを設定します。
これで完了です。
3.wordpressのインストール
インストール作業は、Web Platform Installer 2.0を利用します。このツール、凄いです。これ知らないだけでかなり損しますね。Windowsの手軽さここに極めり。
Web Platform Installer 2.0を実行させて、wordpressを選択してインストールするだけ。
それだけでPHPなどの必要なライブラリを全てインストールしてくれます。
YouTubeに動画がありましたので、これを見てみるとその手軽さが分かるはず。
4.PHPが動かない場合
私の場合3の最後にwordpressの設定をしようとすると、PHPが動かない旨のエラーが出てきました。これを解消するには、IISマネージャーで、ハンドラーマッピングを設定する必要があります。
IISマネージャーでハンドラーマッピングを選択します。
右側の操作から、「モジュール マップの追加」を選択します。
以下のように追加します。
要求パス *.php
モジュール FastCgiModule
実行可能ファイル php-cgi.exeがあるパス
名前 PHP via FastCGI
以上でPHPが動くようになるはずです。
5.hostsの編集
wordpressをインストールすると、localhostで見ている分には問題無いのですが、自宅のネットワーク以外から見ると、画像が表示されなかったりします。
これを解消するには、まず、wordpressの設定でwordpressのアドレスを外部に公開しているアドレスに変更します。
そうすると、今度はローカルから見えなくなってしまうので、Windowsのhostsファイルを変更します。
C:\Windows\System32\drivers\etc の中にhostsファイルがあるので、これをエディターなどで開いて、末尾に以下の文言を追加します。
127.0.0.1 hogehoge.com
※hogehoge.comはそれぞれのサーバーのアドレス。
これで、ローカルから見ても一切問題なく編集できます。
標準テキストWindows Server 2008 R2 構築・運用・管理パーフェクトガイド
- 著者: 知北 直宏
- 出版社: ソフトバンククリエイティブ
- メーカー: ソフトバンククリエイティブ
基礎からのMySQL [基礎からのシリーズ] (プログラマの種シリーズ)
- 著者: 西沢 夢路
- 出版社: ソフトバンククリエイティブ
- メーカー: ソフトバンククリエイティブ
XP Modeを試してみた [Windows (Windows Server)]
Windows7の中でも密かな目玉機能として注目されているWindows XP Modeですが、今回Windows7のUltimateを評価できるようになったので、今更ですがXP Modeを試してみました。
Windows7のWindows XP Modeとは、簡単に言うとWindows7上で、WindowsXPのソフトウェアを実行させる技術です。ただし、この機能が使えるのはProfessionalやUltimateなどの上位のエディションのみです。ケチですね。
今回はダウンロードからインストール。そして、実際動かすところまでやってみます。
ダウンロード
Windows XP Modeは実はWindows7 Professional以上のバージョンを購入していても、初めからインストールされていません。そこで、マイクロソフトのダウンロードサイトからダウンロードします。
当初はハードウェアにも制限がありましたが、現在はOSのエディションだけ気にすれば良いようになりました。
ダウンロードするファイルは3つです。後で手順を間違えると面倒なので、ダウンロードしたらインストールする順番で構わないと思います。
インストール
Windows XP Modeのインストール 次へをクリックして進めるだけ。
Windows Virtual PCのインストール。なぜか更新プログラム扱い。
Windows XP Mode updateのインストール。ハードウェアが仮想化テクノロジに対応していない PCで動かすための行進プログラムらしい。私の環境だと入れなくても良さそうだけど一応。
ファイルが3つもあるので、インストール作業は手間がかかります。しかも、Windows Virtual PC と Windows XP Mode updateは再起動が必要です。かなり煩わしいです。
セットアップ
Windows XP Modeをインストールしたら、セットアップを開始しなければなりません。
これはプログラムからWindows XP Modeを実行するのですが、これもとても時間がかかります。。。
セットアップ作業は指示通り進めれば、何の問題も無いのですが。。。OSのインストールに匹敵する為、とにかく時間がかかる。
Windows XPの実行
終わるといきなりWindows XPがWindows 7上で動き出します。
一応、Bluetoothマウスやキーボードは問題なく使えています。
設定は画面上にあるツールから行いますが、Windows XPをシャットダウンさせないと変更できない項目が多いです。
さて、XPモードの中のXPがどんなものかちょっと見てみます。
初期状態ではホスト上のPCのドライブが共有状態になっています。ツールチップはなぜかリモートデスクトップ。
ディスク容量は126GBになっていました。理由は知りません。
画面のプロパティは解像度は固定。これはWindows7上でドラッグでサイズを変更できるので、問題はありません。ただ、サイズを変更すると、一瞬ブラックアウトするので、気持ち悪いです。色数も16ビットしか指定できない。
Windows XPとして動かした場合、VM Wareと比べるとレスポンスの差はかなりあります。特にVista以降をクライアントにするとAeroまで動くVM Wareと比較すると、16bitの色数しか使えませんし、描画速度も怠慢です。
使い勝手の意味でも、ドラック&ドロップでファイルの共有ができないなど、使い勝手もかなり落ちます。
ただ、Windows XPのライセンスを必要としないのは大きなメリットです。仮想環境でも同等のライセンスが必要なのはハードルが高いと思います。
シームレスアプリケーション
ライセンス問題のメリットもありますが、このXPモードの最大の特徴はシームレス アプリケーションと呼ばれる、XPモード上にインストールされたアプリをWindows7上で動いているように見せる機能です。
アプリの起動は仮想環境を立ち上げる為、結構な時間を必要とします。ただし、一度起動させると、次からは一瞬で立ち上がります。
IE6を動かしてみましたが、ちゃんとWindows7上で動作しているかのように動いています。
驚いたのが、Windows7のタスクバーにWindows XP上のセキュリティセンターやWindowsメッセンジャーのアイコンが表示されていること。しかもWindowsメッセンジャーを試しにクリックすると
Windowsメッセンジャーが立ち上がりました。これは凝ってますね。
肝心のレスポンスですが、シームレスアプリケーションは起動に時間がかかりますが、普通にWindows7のアプリのように違和感無く使える感じです。環境によると思いますが、私のマシンではウィンドウのサイズの変更も、ほとんどもたつきませんでした。これは想像以上に使える感じです。
ただ、プレビュー表示などは一切有効になりません。ここは残念な感じ。
ちなみに、アプリはWindows XPからインストールすれば自動的にシームレスアプリケーションに追加されますが、展開するだけで実行できるインストールタイプで無いアプリケーションやIE6などを追加するには
Windows XP上のすべてのプログラムを右クリックして開く(All Users)をクリックします。
開いたフォルダにアプリのショートカットを追加します。ここではIE6を追加しました。
そうすると、IE6がWindows7から単独で実行できるようになります。
XPモードが使えるのはProfessional以上です。
Microsoft Windows7 Professional 64bit 日本語 DSP(OEM)版 + バルクメモリ (DVD-ROM)
- メーカー: Microsoft Software
Office 2010の新機能を試してみた。 [Windows (Windows Server)]
マイクロソフトの定番アプリと言えば、オフィスシリーズです。オフィスなんて高いだけ、OpenOfficeやgoogle Docsで充分なんて考えもありますが、先日発売されたOffice 2010は結構良いです。ちょっと新機能を試しに使ってみたのですが、他を圧倒していると感じました。
で、その新機能をいじくりながら、ざっくりとですが、ご紹介したいと思います。
リボン
まず、Office2007であまりにも変化してしまったユーザーインターフェイス”リボン”ですが、今回のOffice 2010でも採用されています。しかも、Outlookは2007ではリボンの採用が見送られていましたが、
2010からはOutlookにもリボンが採用されました。Outlookは他にもスレッド表示の編集機能が追加されていたりして、ますます使い勝手が良くなっています。
リボンですが、Windows7でも、標準アプリのワードパッドやペイントにもリボンインターフェイスが採用されていますが、Office2010はOffice2007のリボンをWindows7のリボンをベースに改良されています。
これはWindows7のワードパッドのリボン
Word2010のリボン
このOffice 2010のリボンは2007と最も異なるのが、カスタマイズできるようになりました。2007でできなかったのは今思うと不親切。
リボンインターフェイスは私も当初不愉快でしたが、慣れると2003以前より使いやすい部分もあります。ただ、会社で2007、自宅で2003と異なるUIだとなかなか慣れなかったのも事実。
キャプチャー機能
資料などを作る時、画面やアプリのキャプチャーを良く貼り付けると思うのですが、Word 2010では、スクリーンキャプチャーボタンが新たに設けられていました。
これが結構便利で、プリントスクリーンした内容を都度記録してくれているので、後でまとめて編集する事が可能なんです。会社でマニュアルを作る時など、キャプチャーを沢山取るのですが、これがあればすごく助かりそうです。
動画・画像の編集
プレゼンソフトの定番であるPowerPointですが、ますます出来上がる資料に差がつきそうな機能が豊富にありました。最近ではプレゼンに動画を挿入する人も多いようですが、その動画の見せ方をかなり豊富に色々とアレンジできるようになりました。
たとえば動画を挿入した後、その動画の表示方法がかなり豊富に選択できます。上のキャプチャーでは枠をぼかして3D表示にさせています。しかも、再生する動画の表紙画像の指定も可能でした。
もちろん画像もかなり高度な編集が可能。手軽にこれだけできるのは結構凄いと思う。
SmartArt
SmartArtと言うテンプレートも2007から追加されていますが、さらに豊富になり、より様々な表現ができそうです。
貼り付け機能
貼り付け機能の進化はかなり凄いと思いました。例えばExcelではコピーして貼り付けようとしても、今までのバージョンだと書式を貼り付けるのか、文字列を貼り付けるのか、計算式など頭で色々考えて行っていましたし、何も考えないで貼り付けると思いがけない結果になることが多々ありました。
ですが、2010から貼り付け機能が強化されて、結果を貼り付ける前にプレビューで見る事が可能になったのです!噂には聞いていましたが、これは超便利。ちなみにこの機能はユーザーリサーチから生まれたそうです。
スパークライン
あと、Excelと言えば、表やグラフを良く利用すると思うのですが、この表やグラフにもなかなか面白い機能がついていました。それが、スパークラインです。
スパークラインとはセルの中に納まるグラフです。ちょっとした結果を視覚的に見せたい場合に有効そうです。
バックステージ
後はファイル編集機能以外をまとめたバックステージ画面の追加など、ダイアログがボコボコ出てくるのではなく、ひとつのタブにして見た目を綺麗にうまくまとめられていると思いました。
Office Web Apps
そして、Office Web Apps 。これはoffice 2010を購入していない方にも無料で利用できるWeb版のオフィスと言う事で話題です。
IE8でOffice Web AppsのExcelを動かしたみたところ。
一見良さそうなのですが、編集タブが極端に少なくかなり機能は制限されていて、ちょっとした編集と閲覧ぐらいしかできないです。
これは、一部で酷評されるのも分かる気がします。UIはgoogle docsに勝ってますが、内容は全然まだまだな感じ。差別化の為にわざとこうしているような気がしますが、もう少し頑張って欲しい。
感想
ざっくりとですが、office2010の新機能を見てみました。officeは2000や2003止まりの方が結構多いと思いますが、同じように見えてましたが、実際動かしてみると、powerpointに至っては出来上がった資料まで差が出ると言われているのが良く分かった気がします。
私の場合、会社や家で使っているメーラーであるOutlookもユーザーインターフェイスが大幅に変わってとても使いやすくなっていると感じています。マイクロソフトのメーラーはOutlook Expressしか知らないでthunderbirdなどに以降してしまった方には是非試してもらいたいですね。
しかし、Web版の機能が貧弱なのはかなりマイナス。正規版ユーザーにはもっと色々させて欲しいところです。
それにアップグレードユーザーはあまりにも変化してしまったリボンインターフェイスに拒絶反応する方もいらっしゃるでしょう。
そして価格が高いのが最大のネックなんですが(それなりに価値はあると思います)、新しいPCを買われる場合ならOffice付にされるのをオススメします。通常よりかなりお安く購入できます。
Microsoft Office Home and Business 2010 アップグレード優待
- メーカー: マイクロソフト
できるExcel 2010 Windows 7/Vista/XP対応
- 著者: 小舘由典,できるシリーズ編集部
- 出版社: インプレスジャパン
- メーカー: インプレスジャパン
UACを表示させてjscriptで昇格する方法 [Windows (Windows Server)]
お仕事でjscriptがUACをオンにしたWindows Vistaや7の環境で動かないのに気が付いたのですが、どうも昇格する方法が分からない。
で、色々調べるとVBScriptならありました。素晴らしい。
Windows VistaでのWSH(VBScript)の管理者権限への昇格方法
これをほとんどパクってJScriptにしました。WSHを使うのでほとんど一緒。
注意しなければならないのは
1.UACで昇格したらカレントディレクトリがsystem32になってしまう。これは要注意です。
2.Vista以降は昇格させてはいけない。ちなみに昇格させるとユーザーを選択するダイアログが出てきます。
の2点だけです。
var Wsh = WScript.CreateObject("WScript.Shell");
var SystemFolder = 1;
//カレントディレクトリ
var Fs = WScript.CreateObject("Scripting.FileSystemObject");
//OSバージョンの取得
var sVer = Fs.GetFileVersion(Fs.BuildPath(Fs.GetSpecialfolder(SystemFolder).Path,"kernel32.dll"));
number = parseInt(sVer);
//Vistaはバージョン6
if(number>= 6){
if(WScript.Arguments.length == 0) {
var sh = WScript.CreateObject("Shell.Application")
//引数にカレントディレクトリをセット
sh.ShellExecute("wscript.exe", "\"" + WScript.ScriptFullName + "\""+ " \"" +
Wsh.CurrentDirectory + "\"", "", "runas", 1);
WScript.Quit(0);
}
}
//カレントディレクトリをセット
//Vista以降の場合は引数にカレントディレクトリが入っています。
var currentDir;
if(WScript.Arguments.length == 0){
currentDir = Wsh.CurrentDirectory;
}else{
currentDir = WScript.Arguments(0);
}
//後は実行したいスクリプトを書くだけ。
//カレントディレクトリは上記のcurrentDirを使います。
これをWindows 7で実行すると
望みどおりUACのダイアログが出てきました。
ちなみにUACのダイアログをキャプチャーするのは
Windows7はUACのレベルをひとつ下げるだけでOKです。超簡単。
Vistaはやや面倒
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion
\Policies\System
のPromptOnSecureDesktopの値を0に変更します。