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タブレットの革命 Sony Tablet P レビュー [XPERIA(Sony) Tablet]
数日使ってSony Tablet Pシリーズはまさにタブレット端末の革命とも言える製品だと感じています。iPadが生まれてから、タブレットは全てiPadの模倣でしかありませんでした。しかし、Sony Tablet Pシリーズは二画面と言うスタイルとそのコンパクトなサイズにより気軽に持ち運べるタブレット、リビングで使う製品から外に持ち出す事を実現した、タブレットの新たな姿を遂に実現させた製品だと断言できます。まさにSONYだからこそ実現できた、新しいタブレットの形でしょう。
先週末、大阪のソニーストアで開かれたSony Tablet Pシリーズ企画・開発者トークショーに参加してきたのですが、その時に伺った話を交えながら、Pシリーズの魅力を掘り下げていきたいと思います。
Pシリーズは実は、iPadが生まれる前の2007年の段階から企画されていた商品でした。今、手に取ってPシリーズを触っていると、それも納得できるような気がします。iPad登場後のタブレットを意識していたら、おそらくこのようなプロダクトは誕生していなかったと思うのです。
もともと、SONYはCLIEやVAIO Uシリーズ、Pシリーズなどで超小型情報端末を積極的に作っていました。このPシリーズもそもそもの誕生の経緯は外でもリッチなインターネット体験をするための端末を作る事を目的としてスタートしたそうです。
その事を証明するかのように、セミナーでは2006年に発売された当時のVAIO type UXを2台使って液晶部分だけで作られた試作モデルがありました。
この方は設計リーダーを担当されている佐久間 康夫氏。
また、撮影禁止だったのですが、三面折りたたみモデルやキーボードが付いた電子辞書っぽいものなどのモックアップもあり、開発チームが如何に試行錯誤を繰り返しながらSony Tablet Pの現在のモデルを完成させていったのか良く分かる内容でした。
で、最終的に今のPシリーズの液晶サイズと形に収まったのですが、それを決定付けたのがなんと、ソニーの近所で売られていた長財布だったそうです。
確かに長財布と並べてみると、サイズも大きさもドンピシャ。このお話を聞いた時はとても感動しました。確かに長財布だとポケットにも、女性用のカバンにもすんなり入る大きさだし、手にも馴染みやすい。こんな身近なものからヒントを得られるなんて驚きです。
ですが、単純につつこむデザインのために丸くした訳では無いのです。
ソニー社内には「お客様に空気を売るな」と言うのが根本にあるらしく、無駄な配置は一切ないようにする精神があるらしいです。
実際にセミナーの中で登場したスケルトンモデル。
曲面に合わせて内部の基板を構成していくのには相当、苦労されたそうです。
画面上部には通信系のモジュールなどが入って、下半分はバッテリーが大半をしめ、他の部分にはCPUが搭載されているそうです。当初はCPUや通信モジュールも同じ場所に実装されていたそうですが、どう頑張っても社内で決まっている熱の温度以下に下げられなかったそうです。
そこで二画面を活かして通信部とCPUやバッテリー部分を上下に分ける事により熱の分散に成功しています。
そうなると気になるのがヒンジの部分です。実際、ヒンジ部分には片方で50本、両方で100本の線が入っているそうです。これも何回もテストをして、線が切れる度に、配線方法を変更してクリアされたそうです。ちなみに、6~7回ほど配線方法を変更されたらしいのですが、一回変えるだけで数千万円オーダーの価格がかかるらしく、ざっと一億ぐらい飛んだんでしょうか… ここからもソニーがこのタブレットに如何に注力したのか分かるエピソードでした。
更にデザインへの拘りはヘッドホン端子にまで及びます。
製品版ではヘッドホン端子は円を描いて綺麗にカットされているのが分かります。
ですが、商品企画リーダーの後藤 剛氏が持っておられるPのヘッドホン端子を見ると、飛び出しているのが分かります。こっちの方が、実装も楽だったらしいのですが、敢えてデザインを追求して今の形になったそうです。
マーケティング担当の岩井 剛氏が持っておられる着せ替えカバーにも拘りがありました。
これはメールなどが着信した時に蓋の部分が光るのですが、中から光るように演出するために、切り込みを入れずに塗装しているそうです。
また黒いシートは放熱材が仕込まれています。別売りのカバーが少々お高いのはこの放熱材と、少々の傷だと自己回復できる塗装がしてあるのが理由のようです。
ちなみに上のカバーには放熱材は入っていませんでした。
UIデザイン
Pシリーズの最大の特徴は二画面と言っても過言ではないでしょう。
実は画面の解像度は一枚は縦が480ドット、横が1024ドットになっています。横1024ドットは一般的なWebサイトで横スクロールをしなくても快適に見れる事を想定して作られています。
実際、Webサイトを表示すると、横スクロールなしで見れてとても快適です。このようにキーボードを表示させるとまさにノートPCのようなスタイルになります。
そして、縦の480ドットは一般的なスマートフォンが480x854ドットなため、一画面で表示した時、スマートフォン向けアプリとの親和性が高くなる効果があります。
さらにソニーは二画面アプリを作成できる開発キットの提供もスタートしましたので、アイデア次第ではスマートフォンや通常のタブレットでは考え付かないようなアプリケーションの展開が予想できると思います。
もちろん、ビデオプレイヤーや
ミュージックプレイヤーなど
プリインストールアプリも二画面ならではのデザインがされていました。これらは二画面ならではのデザインで使っていて新鮮でとても楽しいです。
外観
それではソニータブレットPの外観を詳細に見ていきたいと思います。
まずは正面から
アウトカメラは“Exmor for mobile” CMOSセンサー搭載 HDカメラです。Exmor-Rでないのが残念。画素数は511万画素になります。
ヒンジ近くにはPlayStation のロゴがあります。
そとから見たヒンジ部分。ここに50本の線が入っていると思うと凄い。ヒンジはほどよい硬さだと思います。
左側面。
モノラルスピーカーがあります。場所的に手で覆いやすいので、音をふさいでしまいがちです。
右側面に電源ボタンやボリュームボタン、マイクロUSBなどが集中しています。
マイクロUSBはカバーが付いていますが、ちょっとモロそうなので心配。
背面。
液晶を開いたところ。縁と液晶の境目が分かりにくくなり、ディスプレイに注力しやすいようにデザインされています。
液晶は視野角も良く、またとても綺麗です。TruBlack液晶は伊達じゃないです。
インカメラもあります。30万画素で、普通のカメラのようです。
上のカバーを取ったところ。
SIMスロットのアップです。
下のカバーを取ったところ。
microSDカードはバッテリーを取らないと交換できないタイプでした。
Xperia X10との比較
まとめ
今までにない持ち運びのできるタブレットと言うジャンルを構築しつつ、二画面ディスプレイを備え、まさに新たなタブレットの扉を開いたとも言えるSony Tablet Pシリーズ。そこには開発者の長年の努力と知恵が凝縮されていました。
セミナーを聞いて思いましたが、もともとはタブレットとして売るつもりではなかったような気がします。マーケティング的にタブレットと言った方が消費者に伝わりやすいからと言う理由でこうなったようなお話をされていました。サービス面などではSony Tablet シリーズとしてSシリーズと同等に語られていますが、採用するOSが何であれ、このハードはモバイルユーザーの心をきっと鷲掴みにしてくれる魅力があると私は購入して感じています。

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