Play Station Vita を再評価して感じる期待と不安 [プレイステーション]
発売当初、私は敢えて厳しい評価を下したPlay Station Vita ですが、発売から一年経過した現在、どのような姿になったのでしょうか?
私の感想ではVita OSがVer2.0になりtorne for VITAが提供されてからようやく本来目指していた姿が見えてきたと感じています。しかし、その一方で課題と今後の展開についての不安も見えてきた気がしました。
2013年初めのエントリーはそんなPlay Station Vita を再評価することから始めたいと思います。
大きく進化したVitaプラットフォーム
Vitaを語る上で外せないのがVita-OSだと私は感じています。発売当初から遊び心がありながら軽快なレスポンスはジャーナリストや多くのユーザーからそのユーザーインターフェイスは高く評価されていました。
当初はタッチパネルでしか操作できなかったホーム画面も現在では物理キーと同時に操作できるハイブリッドオペレーションで直観的に操作できるようになり、当初感じていたもどかしさも無くなったと感じています。
ゲームに関してもPSPはもちろん初代PlayStationのゲームも可能になりました。これら過去のゲームは単純にゲームが出来るだけでなく、Vitaの有機ELと画面の荒さを軽減させるバイリニアフィルタリング機能によって、見違える程のクオリティで遊べるのが大きな特徴です。これ本当にPS1のゲームなの?と思えるぐらいで充分に満足しています。
またゲーム以外のアプリケーションも多数追加されており、スマートフォンやタブレットでお馴染みのマップやfacebook、twitter、You Tube、カメラ、ブラウザ、さらにはReaderなど様々なアプリケーションが揃ってきました。そのほとんどがレスポンスも快適ですし、ゲーム機ならではの豊かなUIでスマートフォンとは一味違って使っていて楽しいものがあります。
そのアプリケーションの中で特にデキが良く神がかり的な仕上がりになっているのが、torne PlayStation Vitaです。ネットワーク越しのnasneを操作するアプリケーションですが、ここまで手元にチューナーがあるかのようなレスポンスを実現しているDLNAアプリは今まで存在しませんでしたし、これからも現れないと思うぐらいのデキ。凄すぎて震えます。番組の切り替えから番組表の表示、ビデオの再生までもが全てが別次元。これこそが専用機でありゲーム機である実力をまざまざと見せつけてくれます。
iOSやAndroidのように個人でも自由にアプリケーションが作成する事が可能なPlayStation Mobileの本格始動で更にアプリは加速的に増えていく事が予想できると思います。
このようにVitaは当初のリリースから一年が経過し全く別物に等しいぐらい充実した環境になり、ゲームに留まらない体験を提供してくれるようになりました。しかも、それらは全て非常に高いクオリティを実現できているのがミソだと私は評価しています。
それでも感じる不安
上記のVitaの特徴を書いていても、私は現状はまだまだ課題は残っていると思っています。コンテンツ管理マネージャーは本当に使いにくいですし、ダウンロード準備などが典型的ですがイチイチダイアログを表示させて操作を一時的に妨げられるのもスマートフォンのOSと比べると事あるごとに待たされている感があります。アプリもマップのように全てが快適とは言えないレベルですし、ゲームのラインナップはご覧のありさまです。
そのような課題に加えて私が不安に感じるのはハードそのものが売れていない事です。この原因はPlayStation3の発売当初にあったような感覚に似ていると思っています。PS3は価格の問題もありましたが、Vitaもあまりにも何でも出来てしまう事をアピールしているため、これから買おうと思っている人に一体Vitaがどう言うハードなのかちゃんと伝わっていない気がしているのです。ゲームとしてアピールするにはタイトルの数も質も不十分ですし、ネットワーク機能やアプリが追加できるとは言っても大半はスマートフォンやタブレットで出来る事と大して変わらず、敢えてVitaでするメリットを伝えきれていないですし、実はそもそも実現できていない可能性だってあると思うのです。
私はPlayStation3がスーパーコンピューターか何が何だか分からないものから、ゲーム機だと定義して遅れながらも起動に乗り出したように、Vitaもゲーム機だと定義してちゃんと起動に載せるのがまずは重要なのではないかと感じています。バージョンアップがノロノロしているのも方向性が定まっていない事の現れな気がしているのです。iPhoneがアプリの動くスマートフォンとして使ってみたらゲームも出来るよと言って携帯ゲーム機を脅かす存在になっているように、Vitaもゲームとして購入したらアプリも楽しかったと思わせる。それで良いと思うのです。
まとめ
と言う事で期待と不安があるPlayStation Vita。現在放送中のCMでもアピールしていますが、買い時だと言っても良いぐらいVitaはここ一年で大きく充実したと感じています。私も可能性を感じて、改めて32GBのメモリーカードとクレードルを購入しました。
一人でも多くの方にゲーム機にとらわれない大きな可能性を感じてもらい、共にVitaの成長を見届けていきたいですね。
PlayStationVita Wi-Fiモデル コズミック・レッド (PCH-1000 ZA03)
- 出版社/メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
- メディア: Video Game
PS VITA レビュー(開封編)
PS VITA レビュー(外観編)
敢えての苦言 PS VITA ファーストインプレッション
PSVITAは遊んだら仲間だった
PlayStation Suite オープンβのサンプルを実行してみた。
Play Station Vita を再評価して感じる期待と不安
PS VITAを更に便利にさせるクレードル
nasne(ナスネ)が凄すぎて凄すぎて震える!!
PS4の発表で感じた期待と不安点
今更ながら
ものすごく気になる機体です
レコプラが進化して
タブPでBS録画の持ち出しが出来るようになった現在でも
かなり魅力的で、実は喉から手が出てます
時間の問題かな、幾つかハードルがあるんですけどね
by moto_mach (2013-01-05 15:11)
moto_machさん
タブレットよりもはるかに使い勝手は良いですよ。今が買い時ですw
by taiseiko (2013-01-09 10:30)