Windowsを面白くしたのはVAIOだったのではないのか? [vaio]
こんな時にしか書けない話題なので、連続してVAIOの話題のエントリーを書きたいと思います。
今回はちょっと辛口です。
One Sony
この言葉にどうやら我々は踊らされていたのかも知れません。
Sonyのテクノロジーを集結させて魅力的なプロダクトを作る。
これは今までソニー製品は個々のプロダクトの連携があまり出来ていない事や、それぞれの部門で良いテクノロジーを持っているのに、それを別の部門では一切使われていなかった問題をぶっ壊し、ソニー全体としてテクノロジーを共有し、さらに連携を強化し、個々の製品の強みをさらに強力なモノにしようと言う考えでした。
Xperiaなどを見ていると確かにOne Sonyは垣間見えます。ですが、テクノロジーを共有しているのは分かりますが、どうもクライアント的な使い方にしか目が向けられていないと感じます。
例えば、ソニーが強く推し進めている4K。4Kハンディカムなども順当に進化を遂げていますが、それを編集するのはVAIOの役割なのではないでしょうか?
α7のようにデジタル一眼がフルサイズになりましたが、それを表示して編集するのもVAIOではないのでしょうか?
ハイレゾを進めているのに、手持ちのCDをハイレゾレベルにしたり、DSDディスクを作成するのもVAIOじゃないのでしょうか?
パソコンはクラウドが中心になってきていますが、クラウド上で編集作業をすると言う領域には程遠いです。
それらの作業を担うのはVAIOの役割だったはずです。
平井さんはWindows8が売れなかったからVAIOが失速したような発言をされています。それを聞いた時、この人は何を言っているんだ?と思いました。つまらないWindowsを面白くしたのはVAIOだったのではないかと。
またタブレットやスマートフォンに時代がシフトしたために、どうしようもなくなった。中の人も努力したが無理だった。みたいな話や擁護も聞かれますが、時代を作るのがソニーじゃないのか?と。
どれもこれも時代を見極めることが出来ず、ソニーを衰退させた過去の経営陣、そしてこちらの記事に「グローバル市場での生き残りを賭けて、数を追ったことが裏目に出たといわざるを得ない。」と書かれている通りVAIOの本質でありメリットを無視した結果だと思うのです。売れないからとAVの編集作業のコアとも言えるデスクトップPCから撤退し、一時のVAIOがあまりにも平凡なラインナップだった頃のことは記憶に新しいと思います。
今回の判断も、市場は評価をしているそうですが、そりゃ当然でしょう。彼らはそこばかり見ていますし、それをソニーが実行したのですから。
ただ、どう考えても現行のVAIOのラインナップやCESの内容を見ていても以前からVAIOを撤退しようと思っていたなんて考えられないのです。決算内容で数週間ぐらいで考えて出した結論に思えて、悔しくて仕方ないのです。
もう売れる資材がなくなり、こんな状態でブランドを売却することが続く可能性があるソニーを誰が応援できるのでしょうか?ひょっとすると、コンシューマー向けの商売なんてやってられないと考えているのかも知れません…
しかし、最近のソニー製品を見ていると、必ずしもそうとは言いきれないおもしろい商品や実験的な商品が出てきているのも事実です。ウォークマンZX、サイバーショットRX1、レンズスタイルカメラ、4K超短焦点プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイなどなど。インタビューなどを見ていても平井さんはテクノロジーに興味があり、好きな方だと言うのが何となく伝わってきます。改革は確実に進んでいると感じていました。
それ故に信じていた部分もあったので、今回の発表はショックも大きいのですが、もうそれぐらいソニーが追い詰められ、ボロボロな状態になってきている証拠なのでしょう。ただ、ここまでならなければ改革を起こせなかったのか?と情けなくもなります。
すべてはVAIOが好きだからほざいているだけに過ぎません。ファンの戯言です。今回のエントリーは今の感情を整理する意味でも書いてみたかったのでした。
それでもXperiaの今後と未来にソニーが完全復活を遂げた時にPC事業を再開してくれる事もほんの少し期待しつつ、新しい会社も私を驚かせるようなVAIOを作り続けてくれることも同時に期待したいと思います。
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SONYのVAIOじゃなくなる日
Windowsを面白くしたのはVAIOだったのではないのか?
VAIOなくしてOne SONYはありえません!
by doginu54 (2014-02-11 14:28)
僕はVAIOをダメにしたのは今のVAIOを喜んで買う人たちだと思うんですよ。解像度がフルHDじゃないのに出したtap 20、分離もできないのに持ち運び用とか眠たいことをいってるduoシリーズ、他社が分離型を出してあわてて出したシリーズ、そうかとおもえば今の世代のatomなら問題なかったのに早く出しすぎて、結果、マゾしか使い続けることができなく、高いお金を出して買った人の満足感だけをみたしていたvaio Pシリーズ。なにもかも歯車がユーザーサイドとあわず。驚きやアーリーアダプターの賞賛を得て消えていったり無駄に増えていったシリーズでエンドユーザーは何をかったらいいのか分からない、逆に企業で使うには基本的にドライバは非公開なので好きにOSの入れ替えはできない(ググったり海外サイトにいったりの手間は他社ブランドのPCを使っていると考えられないレベル。)ことによる、「もうVAIOはやめとこう」と次に買う機種から外される、その積み重なりが今の結果を招いたのだと思います。戦犯という言葉が許されるなら、いまの最新VAIOを使い続けたり、ボディがあかかっただけで嬉しそうに買ってたユーザーさんたち、そのひとたちがNOといわずに、またソニーにNOっていうことがかっこ悪いとおもって取り残された、MDの1号機や、ワイヤレスウォークマンの初代機をかってた時代を思い出して、いまの潮流を読めなくした、また見て見ないふりをしようとしていた人たちなんですよ。これから投資会社に割り振られるようですが、おそらくその先は中国企業かインド企業、あるいは台湾の企業に売り飛ばされたり、asusやaopenやlenovoに吸収され、ワンブランドとしてしか残らない。そう、ローリーを手放しに喜んで買っのとおなじ層がいたせいなんですよ。
by bio (2014-02-11 15:32)
非常に共感します。VAIO撤退のニュースを知り、私も最近になって過去のVAIO(Type TやVAIO X)を引っ張りだしてきて、過去のワクワクした感情を呼び起している状態です。SONYのサービス(クラウドサービスや製品間の連携)は良いものもありましたが、どこか詰めが甘く感じていました。しかもサービスが直ぐ終了したり、別のサービスに置き換わったり。もっと真剣に受け入れられるサービス・製品の開発に取り組んで貰いたいものですね。
by エヴァ初号機 (2014-02-11 16:17)
私も愛用してます。今回のニュースは残念でした
by PC西谷 (2014-02-11 16:25)
昔のvaioが良かったのも事実なら、最近のvaioが今ひとつだったのも事実。
VaioTなんて微妙なのも出してたし。
良くなってきている兆候はあったんですけどね。
個人的には独自OS立ち上げて、PSも、Xperiaも全てのブランドを包括したソニーのエコシステムを立ち上げて欲しかった。
OneSonyは正直全くOneじゃない。
エコシステムを作ることが出来なければこれが出来なければ、5年後にまた、Xperiaブランド売り払ってるでしょう。
by J (2014-02-11 16:45)
おっしゃっていることに強く同感です。ただ、企業体としてそこまで追い詰められてるということなんだと思います。突然、投資家や債権者からノーを突きつけられ、バラバラに解体されても驚かない状況かと思います。また、企業の図体が大きすぎてグリップできない統治状況という面もあると思います。独創的な人間が多い企業ではないかと思いますが、総じてそういう方は人の言うことは聴きませんから余計にそうかと。ピンチには弱い企業なのではないでしょうか。
by こい (2014-02-11 17:24)
こんばんは。
まずは、ソニーは創業当時の原点に立ち返って
経営を立て直してほしいですね。。
まったくおっしゃるとおりだと思います。
いちソニーグループOBより。。
by あき坊 (2014-02-11 21:41)
おはようございます。
同感します。
テレビ(BRAVIA)も完全子会社するみたいだし
どんどん本業のエレクトロ製品が
ソニーから消えていってなりません。
ソニーグループ全体で見ると金融部門が6割占めてるっていうのも、もうソニーじたい何の企業なのか何が何だかか…
ゲーム部門から本業の社長になった時は期待してたけど、今回の件で平井社長には失望してます。
by XPERIA (2014-02-12 09:22)
今のVAIOは実質ブランドだけでしょう。vaio PROもvaio Duoも他社製品や似た製品で替えが効きます。得意のモバイルPCがタブレットはおろか本家MSのsurface proと競合している以上どう考えても先行きは暗いでしょう。
独自アプリ群もvaioを買わなければいけない程の絶対的な快適さからは程遠いです。例えばnasneのクライアントとしてvaio TV with nasneとtorneをどちらかを消費者が良しとするか。結果は明らかでしょう。
AV機器全般で見るとソニーらしい商品は結構あります。HDD搭載のピュアオーディオ用プレイヤーなんていうどう考えても間違いなく売れない商品ですが世に出してくれました。オーディオマニアの私としてはそんな製品を出してくれたこと自体に感動しました。
HMDも今年で3年目ですが未だにまともな対抗馬は出てきていません。
4KプロジェクターもPJ市場では未だにハイエンドのスタンダード的な存在です。
本体に出っ張りのあるハイエンド向けウォークマンなんていうのもよほど肝の据わってないと到底リリースできないでしょう。
AVアンプもかないまるさんが聞き比べをして半田をあたらしく作るぐらいのこだわり振りです。
趣味性のある製品はいい製品出せてますよ。皆さんの興味が無いだけで。私はデジカメには興味が無いですが頑張っていることは聞き及んでいます。
今、世間で話題になっている、レノボ社window8.1タブレットが8インチとはいえ4万円、thinkpadブランドのこだわり版でも5.6万という恐ろしい価格破壊を考えればしょうがないでしょう。
by しょうがない (2014-02-13 02:54)
皆様熱い想いありがとうございます。ここまで愛されていたブランドだったって事だけは受け止めて欲しいですね。
by taiseiko (2014-03-12 09:49)