SONYが作り出した魔法 VAIO Duo 11 レビュー [vaio]
最近、あちこちで見られる「魔法のような」製品。
実際、本当の魔法は見たことが無いので、私には分からないが、魔法のようなと言われているプロダクトを触っても私が想像しているような、幼い頃見たり聞いたりした魔法のような感覚は味わえなかった。
しかし、このプロダクトは違う。幼い頃見たり聞いたりしたような魔法のような感覚に加えて、変形するロボットアニメ見たときの興奮までも感じた。インターネットで文字情報だけを追っていても、なかなか分からないかもしれないが、誰もが見た瞬間に、「何これ凄い!」と叫び、「私にもやらせて!」と興奮するだろう。
そう、そのプロダクトはVAIO Duo 11 である。
筆者は今回、このVAIO Duo 11を発売日に入手し、一週間ほど使ってみた。銀パソブームやAVパソコンブーム、更には液晶一体型モデルをなど日本いや世界のPCをリードしてきたVAIOのイノベーションはどのような変化をしていくのか?リポートを交えながら考えていこう。
全てのPCが過去のものになる。
誰かのように「今日からMacBookや他のWindowsタブレットPCを買う人は情弱乙と言う他ない。」とまでは私は言わないが、VAIO Duo 11 が出た後のPCは、全てが過去の遺産であり、「前史」になってしまうとは言ってしまっても良いだろう。
私は普段からタブレット端末とPCの両方を使っている。タブレットは生活を変えるぐらい便利なのだが、やはりPCは欠かすことができないものだと実感している。このような長文の文書を入力したり、開発作業をするためにはどう考えてもPCは必要不可欠なのだ。この二つが一緒になればどれだけ楽なのだろうか?とは考えたりもしたが、OSの特徴や今までのPCの発想から考えただけではそれは不可能だと思っていた。
しかし、このVAIO Duo 11は全然違った。まさしく魔法であり、未来を感じさせるPCだったのである。
まずは見た目だが、このような形をした製品をあなたは今まで見た事があっただろうか?タブレットモードからキーボードモードへ流れるように変形するSurf Slider方式はまさに未来のPCそのものである。一瞬にしてタブレットから物理キーボードが現れるのは、今すぐキーボードが必要と思った時に一瞬で出せてしまう事を意味している。これが、如何にストレスを感じさせず、「だからタブレットは使いにくいんだ」なんて言わせないぐらい圧倒的な軽快さなのだから感嘆してしまう。今まで誰もが発想しなかったことを実体化させるのがソニーの得意分野であったが、このSurf Slider方式はそのソニーの伝統を間違いなく引き継いでいるギミックなのである。
しかもこのようなギミックをそなえながらも、それぞれの端子やボタンは非常に美しく、一部ではヘアライン加工までされている。
さらに伝統的な美しすぎるミラー処理されたVAIOロゴ、キーボードに至ってはバックライトを搭載までしているのだ。ただのギミックだけで誤魔化す製品では無く、細かい部分まで妥協されていないからこそ、誰が見てもカッコイイ、美しいと思わせる事ができるのだ。まさにJAPAN、いやSONYクオリティである。
このVAIO Duo 11を見て触れてしまうと、プラスチッキーな他のPCがずいぶんと安っぽくお粗末に見えるのはもちろんだが、ただの板であるタブレットごときでドヤ顔している連中を見るのも何だかかわいそうに思えてしまうぐらいだ。
起動速度から驚く
このVAIO Duo 11を起動した時、人はその速度に必ず驚く。数々のPCを触ってきた私もここまで起動が早いPCを見たことが無いとまで言えるぐらい早いのだ。はっきり言って所有しているMacBook AirやVAIO Zよりも圧倒的に早い。ここまで早いとスリープ機能さへ不要だと思うぐらいであり、タブレットとして使う分にも申し分無いと感じている。
タッチパネルの精度に驚く
起動した後にまず触れるのはタッチパネルであろう。タブレットとして使うにはタッチの精度は非常に重要な点である。そのタッチ操作なのだが、私は少し触って驚いた。タッチ操作は指に吸い付くように動き、そして今までのWindowsPCでは考えられなかったぐらい滑らかに動作するのである。これが本当にWindowsなのだろうか?と一瞬疑ってしまったぐらいだ。
それもそのはずだ。タブレット専用端末がいくら高機能になっているとはいえ、その処理能力はPCには到底及ばない。この全くストレス無く動作し、凄まじいまでの快適な動作はタッチパネルに最適化されたOSとその処理能力の融合に他にならないのである。このレベルの処理速度はタブレットやスマートフォンはあと3年はかかるだろう。
やはり美しいディスプレイ
昨今、解像度だけがやたら褒めちぎられている傾向がある。だが、実際に写真や動画を見るときに重要な部分としてコントラストや発色も十分に重要な要件なのはご存知だろうか?黒が浮いてしまったり、せっかく映画を見ていて盛り上がっているところにディスプレイに自分が映り込んで萎えてしまったり、美しい風景写真がやけに白っぽく表示されるような液晶パネルに出会った事は誰にでもあるだろう。
しかし、このVAIO Duo 11にはソニーの液晶テレビBRAVIAのテクノロジーを活かした液晶パネルであるオプティコントラストパネルを採用している。これにより高コントラストで黒色が美しい、鮮やかな映像を再現しているので、思わずため息が出てしまうぐらいの表示が可能なのである。
しかも、11インチでフルHD(1920x1080ドット)の解像度を備えているのだ。決してどの部分にも妥協する事なく、「最善を求めた結果」などと都合の良い良い訳をする訳でもない、現時点で最高の品質のディスプレイを提供しているのだ。このディスプレイの発色は是非、自分の目で見て貰いたいと思う。写真を見れば、あの時の風景がよみがえり、映画を見れば、その世界に没入する事ができるに違いない。しかも、フルHDと言う高精細なパネルでだ。
拘ったAV性能はディスプレイだけでは無い。そうAの世界であるAudioだ。このVAIO Duo 11にはソニーの高級アンプやウォークマンの上位機種で採用されているS-masterと呼ばれるフルデジタルアンプのテクノロジーやxLOUDやClar Phaseが活かされ、モバイルPCやタブレットでは実現できなかったレベルの高音質を実現しているのだ。しかも、周りの騒音を打ち消すデジタルノイズキャンセルまでも備えている。もうここまで実現出来ているのは驚愕のレベルだ。まさに、世界のAVメーカーSONYが作りだしたPCだからこそ実現できているのであり、猿真似レベルでは到底作る事が出来ない世界なのである。
ここまでの高いAV性能がある事で、昨今流行っているクラウドサービスが有効に活かされるのであり、新しいWindowsの世界も有効に活かされるのである。
ペン入力が魔法を加速する。
さらに驚くべきなのはデジタイザースタイラス(ペン)による手書き入力に対応している点だ。一見おまけの機能のようだが、これが大きな可能性を秘めていると私は感じた。
文字や絵をペンで書き込んだり、写真の切り取りしたい部分をペンでなぞったりしたいと言う願望は誰しもがあると思うのに、今までの既存のタブレットには一部を除いてなぜペンを標準でサポートしていなかったのかが不思議なくらいだ。絵を描いたり、写真を切り取ったり、メモを取ったり… とにかくペンを使った動作が全てが直感的に動かせてしまう。これこそが、沢山の人が求めていたタッチパネル搭載のPCなのではないのではなかろうか?と私はペンを動かしながら感じてしまったのだった。
フルブラウザ体験
良くタブレットやスマートフォンで問題になるのがWebサイトの表示である。だが、このVAIO Duo 11はそんなこと一切気にしなくて良い。世界で最も対応力があるブラウザが自分好みでどれでも使えるフルPCだからだ。
正直、タブの数がどうのとか、リサイズされるとかフラッシュが見れないとかWebサイトの表示程度で気を使うなんて利用するユーザーからすれば勘弁願いたいところである。全てのWebが完璧に表示されるのがユーザー体験では最高であり、それ以上は存在しないのである。VAIO Duo 11はブラウザで体験できる機能をタブレットと同等のスタイルで楽しめる。Surf Slider方式で簡単にタブレットスタイルになる事ができる故だ。今まで、自称魔法のタブレットで表示できなかったあのサイトも、このVAIO Duo 11であればいとも簡単に表示してしまうであろう。
そして感動を。
ゲームも電子書籍も、音楽も動画もあらゆるWindowsで体験できていたコンテンツが快適なタッチ操作、そして非常に高いレベルのAV機能で実現でき、さらにはWindowsストアアプリでさらなる可能性が待っている。
現在、Windowsストアアプリは始まったばかりなのでやはりiOSやAndroidに比べて数は圧倒的に少ないが、Windowsと言うプラットフォームの規模を考えるとアプリが揃ってくるのも時間の問題だろう。そしてなによりも既存のWindowsのエコシステムほど長い年月を経て形成されたものは他には無く、ゲームもアプリケーションの数も圧倒的かつ膨大な量なのである。それが、タッチパネルで利用できてしまい、いざとなれば簡単にキーボードを出せて操作できてしまうのがVAIO Duo 11なのだ。
さらに、ソニーならではのnasneやブルーレイレコーダーとの連携、そしてそれを高いレベルで再生ができてしまい、製品そのものが圧倒的な質感を持つ、誰が見てもカッコイイと思えるデザインであること。これこそが、魔法なのではないだろうかと私は思うのだが、いかがだろうか?このVAIO Duo 11こそ魔法の端末であり、子供の頃に感じたワクワク感を生み出せる製品であることをぜひ、店頭で触って確かめてほしい。
※この文章は某ジャーナリスト?や一部のαブロガー?の方々に強くインスパイアされています。
ソニー(VAIO) VAIO Duo 11用シートバッテリー VGP-BPSC31
- 出版社/メーカー: ソニー
- メディア: Personal Computers
ソニー(VAIO) VAIO Duo 11用ACアダプター VGP-AC10V7
- 出版社/メーカー: ソニー
- メディア: Personal Computers
ソニー(VAIO) VAIO Duo 11用液晶保護シート VGP-FLS10
- 出版社/メーカー: ソニー
- メディア: Personal Computers
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taiseikoさん、こんにちは。
ご無沙汰しております。
この記事を拝見して、やおら物欲魔神が騒ぎ出してまいりました。まずは実際に触ってみることですね!
実のところ、妻から「そろそろiPadを買って欲しい」と言われていたのですが、「メールやワード入力ではキーボードが欲しい」などと言われるので、LogicoolのTK810か値段的にTK710を買うかと思っていたのでした。値段を考えれば、iPad+Keyboadの方が格段に安いのですが、性能的には断然Duoですよね。
早速ソニーストアでシミュレーションしてみましたが、「こだわりの構成」になっちゃって、S 13Pの「売れ筋パーツで組んだ人気構成です」と同等金額になっちゃいました。こうなると、S 13Pの性能にクラクラ来ちゃって、、、物欲魔神は困ったものです。
またまた、taiseikoさんにアドバイス(肩を押して)頂けたら有り難いです。ではでは。
by George (2012-11-07 11:18)
George さん
Duoは良い端末ですよ。Windows8は慣れが必要なところもありますが...
私はそこそこ構成を絞って購入しました。つまりCore i5などにしたのですが、ストレスは全く感じていないです。店頭モデルを触ってみるのをオススメします。
by taiseiko (2012-11-14 22:05)
taiseikoさん、こんばんは。
年が改まり4月に入ったこの時期に、ここにコメントを書くのもどうかと思ったのですが、3/31にとうとうDuoを買ったのでご報告致します! 3年ワイド無料クーポンとか3000円クーポンとか、色々で2万円弱が無駄になってしまうのと、Duoの値引率がかなりよかったのと、妻のFZが丁度丸5年になるのとで踏ん切りました。女性用ということもあり、ソニーストア限定シルバーです。
昨年私用に買ったSE15のSSD 256GBだと、音楽や映像ですぐにいっぱいになっちゃうので、今度は奮発して512GBにし、夫婦共々ずっとウォークマン派なのでノイズキャンセリングも搭載!シートバッテリは買わず、ケースCK1を付けました。4/7に届く予定なので、一日千秋の思いで待っています。ワクワク。
あとは、滅茶苦茶安い外付けDVDドライブを買うか、パイオニアのBDR-XU02Jを買うか、、、と思っている所です。
by George (2013-04-03 00:19)
Georgeさん
おめでとうございます。シルバー良いですね!!
シルバーも同時に発売されていたら、シルバーを買っていました。
私も外付けのBDドライブを購入しようか迷っているところなのです。
by taiseiko (2013-04-11 10:10)