Sony初のUltrabook VAIO Tについて思う事。 [vaio]
ヨーロッパにてソニー初のウルトラブックが発表されました。しかもTシリーズの名称で
Ultra-elegant and responsive with full interfaces: Sony debuts first Ultrabook VAIO T Series
Tシリーズと言う事、そしてZシリーズを彷彿とさせるデザイン、さらに11インチサイズの復活、全てにおいて注目せざるを得ないインパクトがあります。もちろんWeb上では賛否両論、言いたい放題な展開なので、私も言いたい放題書きます。
Ultrabookとは
まずUltrabookとは?ですが、ウルトラブックとはインテルが提唱するノートPCのコンセプトのひとつです。その特徴は薄く軽く処理性能も妥協せずそして低価格。簡単に言うとMacBook AirのようなモデルをWindowsマシンでも作れるようにしよう!と言う事。実際、MacBook Airのクローンみたいなものばかりが登場しています。価格もMacBook Air並もしくはそれ以下で魅力的なのですが、スペックをインテルが固定しているためもあって、どれも同じようなものばかりでやや詰まらない印象もあります。
以前、ネットブックと呼ばれるコンセプトが流行っていた時もVAIOシリーズは遅れてPシリーズを出してきました。今回も同じようにソニーはなかなかウルトラブックのVAIOを出してこなかったのですが、Tシリーズの名称を付けて参入すると言う形になります。
VAIO Tシリーズ
Tシリーズと言えば今でも人気のあるモデルです。私の印象ではTシリーズは光学ドライブが前提となっているモバイルノートと言う印象しか無いのですが、TZシリーズの完成度があまりにも高かった為にこれだけの人気とそれに対するこだわりがある人が多いのではないでしょうか?
ただ、シリーズ名が同じと言うだけで、長いブランクがあるとVAIOはコンセプトそのものが大きく変わる場合がありますので、(過去のPシリーズやXシリーズはデスクトップとノートぐらい変わっています)そこは執拗にこだわる必要は無いんじゃないかな?とも思います。
私にはむしろTシリーズと言うよりも、11インチクラス以下のノートこそがモバイルVAIOの真髄であり、このクラスこそがVAIOが最も輝けるカテゴリーだと思っていたので、暫くそのカテゴリーが無かったので、その復活の方が嬉しいです。Yシリーズがあっただろう?と言う突っ込みがありそうですが、あれはかなり重たかったので…
デザイン
新型Tシリーズ、13インチモデルと11インチモデルの両方がリリースされると発表されているのですが、何故か11インチモデルは全てが未公表です。そこで現在発表されている13インチモデルの画像をとりあえず見て貰いたいのですが…
どこから
どう見ても
横から見ても
Zシリーズまんまなんですよね。
実際にはカードスロットの位置やUSB端子の位置などは異なりますし、素材がカーボンでは無くマグネシウム合金とアルミなどの違いもありますが、物凄く似ています。私はZのデザインは好きですが、ここまで似せる必要は無かったんじゃないのかな?と思いました。気になるのがZの悪いところである巨大な一枚板のタッチパッドとその位置までも同じなところ。MacOSはタッチパッドでの操作はかなり考えて作り込まれているので、巨大でも何ら問題無いのですが、Windowsは本当に邪魔になるだけ。タッチパッドの流行りですが、これだけは本当にマネるべきでは無いと思います。
スペック
スペックは現在T13こと13インチの店頭販売モデルしか表示されていません。特徴的な部分のみ簡単にご紹介したいと思います。
解像度は1376x768とかなり低め。(ソニーストアではより高解像度のカスタマイズもあると思います)
CPUは "Sandy Bridge" 世代の Core i3-2367M。(11インチはIvy Bridgeを載せてくる可能性があると思います。)
メモリは4GB(恐らくウルトラブックなので固定でしょう)
ストレージは 320GB HDD に 32GB SSD のハイブリッド構成
大きさは 226 x 17.8 x 323 mm、重さは標準バッテリで 1.6 kg。(ハイブリッド構成はまさに理想なので嬉しいところですが、これで重量が増えている可能性はあります)
バッテリ動作時間は約9時間 USB3.0はPoweredUSBなど。
恐らく店頭モデルなので、イマイチな部分が目立ちますが、コメントにも書いたようにソニーストアでのVAIOオーナーメードモデルでは解像度やSSDの構成は変更可能な気がしています。
このスペックに対して否定的な意見を良く聞きます。それについては私は半分同意で半分は否定的です。ウルトラブックそのものが廉価モデルであり、これでVAIO Zより厚みがあるから絶望したとか言うようなのは間違っていると思いますが、今ある情報ではハイブリッドディスク構成以外に尖がった部分が見当たらないと言うのは寂しいです。VAIO Pのような衝撃は感じ取れなく、デザインもZの使いまわしで一般的なウルトラブックを越えているような印象は今ある情報だけでは感じ取れないのは残念ですね。
T11の重量を予想
未発表の11インチモデルの中で最も気になるのが重量だと思います。以下、私の予想です。
13インチと11インチの両方が存在したモデルがつい最近までありました。そうVAIO Yです。
VAIO Yの13インチモデルの重量が1.78kgで11インチモデルは1.46kgでした。これを今回のVAIO Tに合わせると、13インチが1.6kgなので11インチモデルは1.3kgちょっととなりそうです。ただ、Tの13インチモデルがSSDとHDDのハイブリットモデルと考えると、2.5inchのHDDは大よそ100gありますので、11インチモデルが仮にSSDモデルのみと考えると100gマイナスして11インチモデルは1.2kgぐらいだと予想しています。
1.2kgと言うとVAIO Z21よりもMacBook airの11インチモデルよりもそれぞれ若干重たくなりますがモデルの立ち位置などを考えると妥当なところかな?と思います。
まとめ
国内でも正式に11インチモデルが発表されるのも時間の問題だと思います。その時全てが明らかになると思いますが、予想通りのスペックとウルトラブックの価格ならなかなかバランスの良いモバイルPCになるのではないでしょうか?
ただ、今ある情報からだとソニーらしい尖がった部分が見受けられない気もします。それにTシリーズが増えた事でVAIOの13インチモデルも増え過ぎな印象も。Windows8への対応などその他にも気になるところはありますが、いずれにせよ、正式な発表が待ち遠しいですし、今のところは素直に11インチの軽量モバイルなVAIOがまた発売される事を喜びたいですね。
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- メディア: エレクトロニクス
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taiseikoさん、こんにちは。
> 気になるのがZの悪いところである巨大な一枚板のタッチパッドとその位置までも同じなところ。MacOSはタッチパッドでの操作はかなり考えて作り込まれているので、巨大でも何ら問題無いのですが、Windowsは本当に邪魔になるだけ。タッチパッドの流行りですが、これだけは本当にマネるべきでは無いと思います。
の部分に反応しました。
同僚でNew Zを使っているのが2人いるのですが、口を揃えて、ボディの間中心に位置するパッドは「使いにくい!」と言っています。ホームポジションとは無関係な位置ですよね。
そして、私は先日届いたSEでもパッドには少々不満を感じております。私の右手の置き方が悪いのかもしれませんが、文章の入力中、頻繁に下のWindowが現れてしまうんです。それと、全然違う位置に入力位置が変わってしまったり。丁度、親指の付け根ん所(掌?)がパッドの右上隅に当たるようです。Zほどではないにせよ、SEももうちょっとホームポジション中心にパッド位置を持ってきて欲しかったです。
パッド殺して、マウス入力専用にするしかないですかね。
ではでは。
by George (2012-05-08 15:49)
Georgeさん
そうなのですよね。バッテリーとの関係もあるのは分かるのですが、そのあたりも含めて再設計してほしいところです。
SEも干渉しますよね。テンキーなかったら丁度良かった気がします。
by taiseiko (2012-05-09 09:24)
taiseikoさん、
はい、私もテンキーなしに一票!です。
ちなみに、私の愛機(往年の名器?)はVAIO Z1でした。当時、Sonystyleで最高スペックを購入して7年使用し、今も手元に置いています。
標準以外のアプリケーションを消してもWindows Updateすら出来ないくらいにHDDがいっぱいになってしまい、流石に今は使えませんけど、あの丁度良い解像度とテンキーの打ちやすさは、今でも使えれば使いたいほどです。
by George (2012-05-09 10:05)
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
by 医療系の職務経歴書 (2012-05-15 13:14)