Walkman Z はAndroid端末としては如何ほどのものなのか? [ウォークマン]
Android版iPod touchとしてウォークマンZシリーズを期待している人も居るのではないでしょうか?
そんな人のために今回はAndroidとしてウォークマンZが如何ほどのものか?レビューしたいと思います。
ロックとホームアプリ
ロック画面。ややカスタマイズされていて、解除のアニメーションなどは結構カッコイイです。
ホームは5枚で初期状態で上のような感じになっていました。
ステータスバーと通知領域。
ホームアプリのメニュー。こちらもほとんど素の状態です。
壁紙はWalkman 専用のものがいくつか用意されていましたが、動く壁紙としておなじみのLiveWallpaperはGoogle標準以外は目新しいものはプリインストールされていませんでした。
アプリケーション一覧。アプリケーションドロワーは縦にスクロールするタイプです。余計なものはインストールされていないと思います。
設定画面
端末情報、Androidのバージョンは2.3.4でした。今店頭で良く売られているスマートフォンと同等のバージョンです。
私は16GBモデルを購入したのですが、ストレージ構成はこんな感じ。アプリをインストールできる領域と音楽や動画を入れる領域は分かれています。Androidからは内部ストレージは1008MBになっていました。
ソニーオリジナルアプリ
アプリケーションドロワーなどからOriginal Appsを起動させるとソニーオリジナルアプリの一覧が表示されます。
ウォークマンZのメインアプリケーションであるW.ミュージック。イコライザー機能やビジュアライザー、歌詞ピタなどなどウォークマンの基本機能はほぼ全て網羅されています。気になる安定性ですが、SonyTabletのそれと比べると随分安定していました。今のところ一度も強制終了は無いです。このアプリについては後日より詳しくレビューするつもりです。
ビデオプレイヤー。お出かけ転送などで転送したファイルもここに入ります。再生画面は全くキャプチャーできませんでした。
フォトビューワー。Android標準のギャラリーも隠さずにプリインストールされていますが、こちらはタグなどを付けたりできます。
FMラジオ。スピーカー出力かヘッドホン出力か選択できますが、ヘッドホンがアンテナ代わりなのでヘッドホンを付けないと使えないです。
ノイズキャンセリングは設定画面にはなく、アプリケーション扱いになっていました。
付属のヘッドホンと専用のオーバーイヤータイプのヘッドホン MDR-NWNC200か選択できます。これはちゃんとチューニングされている証拠。
DLNAはサーバー、クライアント両方の機能がありますが、クライアント側は再生できるフォーマットは限られていますし、DTCP-IPには対応していないなどの弱点はありますが、サーバーを特に選ばず割とまともに動きます。実はそう言うDLNAクライアントって珍しいので重宝しています。
Wi-Fiチェッカーはその名の通り、Wi-Fiのテストをするアプリ。サポート用でしょうか…
W.コントロールはW.ボタンを押した時に現れるミニプレイヤーのふりっく操作などの設定を行います。
ちょい聴きmoraも使えます。これはただのサンプルを聞くだけ。カートマークが出ていますが、現状ここから購入する事まで出来ないです。今は予約してXアプリで購入しなくてはいけません。
ちなみにOriginal Appsにもアプリケーションドロワーにも入っていないソニーオリジナルアプリが2つほどショートカットとしてホームに置かれています。
ひとつはFavorites。これはSonyTabletにもプリインストールされているアプリで、最近使ったファイルなどの一覧をかっこよく表示してくれます。ただ、どう言う訳か標準のホームアプリのランチャーにしかありません。その為別のホームアプリを使うと必然的に使えなくなってしまいます。
もうひとつがオススメアプリやソニーオリジナルアプリを紹介してくれる Select App。これもSony Tabletでおなじみです。これはブラウザで実現しているだけなので、ブラウザのブックマークから辿れば可能なのですが、ランチャーとしてのショートカットは標準のホームアプリ上にしか存在しません。アプリの紹介は音楽系がメインでAndroid搭載ウォークマンZの新しい楽しみを提供してくれています。
その他
IMEはAndroid標準のもので、フリック入力もできないので非常に使いにくいです。Google日本語入力など別のIMEをインストールした方が幸せになれるでしょう。
マルチタッチは5点同時認識でした。多くも無く少なくも無くと言った感じです。
お出かけ転送ができる唯一のAndroid端末ですが、ブルーレイレコーダーなどと接続すると自動的にマウントされるのでウォークマン側では一切なにもしなくて良かったです。このあたり、PSVITAより遥かに使いやすい。
CMイメージキャラクターの西野カナの「たとえ どんなに…」はZシリーズのみダウンロードできます。とりあえず特典なのでダウンロードしてみましたが、オリジナルプロモとか作れたりします。
W.ボタンを押した時に表示されるミニプレイヤーはロック画面でも表示可能でした。これは結構驚きましたし、意外と便利です。ただ、ロック画面で呼び出した時はアプリを起動できないなどの制限があります。
開発
Walkman Zではウォークマンポートのため開発できないなどと思っている方がいらっしゃるようですが、開発することは可能です。SONYも公式に開発情報を提供しています。
試しに昔作ったAKBのスライドショーアプリを動かしてみました。もちろんちゃんと動いてデバッグもできます。カメラは使えないですが、変なカスタマイズが少ない素直なAndroid端末ですので月額料金が一切かからない開発機として使うのも全然アリだと思いました。
まとめ
気になる動作速度ですが、SonyTabletと同じデュアルコアのNVIDIA Tegra2CPUを搭載し、最先端のスマートフォンとほぼ同等のスペックを持っているため、かなり快適に動いていると思います。ご紹介のようにUI部分はあまりAndroidに手を加えていないのも素早く動作する一因なのではないでしょうか?
アプリはほぼSonyTabletと共通のものが使われていますが、インストールされているアプリはタブレットに比べるとかなり少ないです。ただ、IMEなどははっきり言ってそのままでは使いにくいので、初めてのAndroidユーザーも居ると想定できますので、もう少しカスタマイズしても良かったのでは?と思わなくもないですね。
Android版iPod touchとして見た時、カメラが無いのは非常に惜しいですが、開発機としても十分使えますし、初めてのAndroid端末としても面白いと思います。私は音楽プレイヤー専用として使っていますが、人それぞれ様々な使い方ができるのもAndroid搭載ならではなのではないでしょうか?もちろん数あるAndroidの中でブッチギリに音はめちゃくちゃ良いのもポイントです。
SONY ウォークマン Zシリーズ <メモリータイプ> 32GB ブラック NW-Z1060/B
- 出版社/メーカー: ソニー
- メディア: エレクトロニクス
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