PSP go はウォークマンに成り得るのか? [プレイステーション]
NGPが発表されて、ますます無かった事にされそうなPSP go(^_^;)ですが、MHP3のダウンロード販売もアナウンスされたので、やっとダウンロード販売も盛り上がってきそうな気配も感じています。そんな状況でのPSP goのレビュー3回目をお届けしたいと思います。
PSPが登場した時、音楽や動画も再生できるので21世紀のウォークマンだとソニーは言っていました。PSP goはPSPよりも軽量化され、さらにBluetoothを搭載しており、よりポータブルプレイヤーとしての運用が現実的になっている製品だと思います。
ゲーム機としての実力はもう誰もが存じている性能ですが、メディアプレイヤーとしての実力はどの程度のものなのでしょうか?そこで数日間、ウォークマンの代わりにPSP goを持ち出して使ってみた、自分なりの評価を書いてみようと思います。
転送
転送ソフトはもちろんMedia Goです。
当たり前ですが、PSP goとMedia Goとの相性は抜群です。ミュージックのプレイリストはもちろん、動画のプレイリストも見事にちゃんと転送されます。(そもそもXperiaやウォークマンでプレイリストが転送できないのがおかしいんですけど)
ただし、動画はエンコードはしてくれないので、対応動画フォーマットでは無い場合、別ソフトでエンコードする必要があるので、そこだけちょっと面倒です。
音楽
今回検証したのはソニエリのBluetoothレシーバーMW600です。これをPSP goとペアリングさせるとちゃんとディスプレイにPSPと出てくるんですよね。ちょっとこれだけでもMW600とPSP goを持ってて得した気分です。
MW600は製品それ自体も結構完成度が高いのでオススメです。
PSP側で転送したファイルを確認するとちゃんとジャケットも表示できますし、プレイリストも正しく転送されています。
さっそくBluetoothで音楽を再生させてみました。通常のプレイリストは正しく曲送りや早送りなどが出来てストレス無く使えました。ただ、フォルダ送りなどはできなかったです。それと、残念ながらMW600に曲名も表示されません。
再生されている画面はビジュアライザーが結構綺麗でセンスも良く視覚的に楽しめます。
ちなみに本体で操作する時はL/Rボタンで曲送りが可能です。スライドさせなくても操作がある程度可能なのはポイントが高いと思います。
PSPにはSensMe Channelsと言う、ウォークマンのおまかせチャンネルのようなシーンに合わせて自動的にプレイリストのようなものを作成して再生してくれる機能があります。
これが結構面白くて、予想外の曲を選曲してくれたりするので、大容量のSSDを搭載しているPSPにかなりマッチしたアプリケーションだと感じています。しかも、ビジュアライザー以上に視覚効果が派手で、ジャケットの表示の仕方なども結構好み。こう言う部分はセンスもありますし、ゲーム的な感じはウォークマンとは全然違いますね。
しかし、これがどうもゲーム扱いのようで、本体で操作する分には曲送りなどは可能なのですが、Bluetoothレシーバーからやると曲送りすらできないです。停止もできない。これじゃあ全然使えないです。リモコンではこの機能が中途半端にしか使えないのは凄く勿体ないと思いました。実はここが一番がっかりした部分です。
動画
動画もプレイリストを転送できますし、次の動画への移動もBluetoothレシーバーからも可能です。
しかしPSP goの本体サイズは動画には最適ですね。大きすぎず小さすぎず、そして重たく無い。ソニーのBDレコーダーなどを所有しているとお出かけ転送でTV番組の転送も可能なので、とても実用的だと思います。結構綺麗な画質で転送しても再生できるポテンシャルの高さも良いです。
その他アプリケーション
動画と同じく、コミックも画面サイズ的に結構読みやすいと思いました。スライドを閉じた状態でもL/Rボタンである程度操作が可能なのもポイントが高いです。
PSP goはある意味ではスマートフォンともライバル関係にあると言えるでしょう。時々携帯キャリアがモバイルルーターとセットでPSP goを販売している姿も見受けます。
そこでブラウザも外で試してみました。
分かっては居ましたが、PSPのブラウザはちょっと使い物にならないですね。。。リモコンでの操作に限界があるのもそうなのですが、表示速度が遅すぎます。PSP発売当初はブラウザが使えるのもひとつのウリでしたが、今となってはそれだけではかなり厳しい気がします。携帯キャリアがモバイルルーターとセットで売るのは辞めた方が良いような気がします。。。
音質
音質ですが、かなりフラットな感じで可もなく不可も無くと言った印象です。それにちょっと音量も小さい気がしました。そもそもイコライザーなどの機能も無いですし、高音質機能も一切ありません。昔なら再生できるだけで良かったのかも知れませんが、この部分では現行の音質に拘ったウォークマンに完全に見劣りしてしまいます。
まとめ
PSP goはBluetoothが付いている事で、PSPよりも更にポータビリティが増しているのですが、しばらく外で使ってみて出た結論は残念ながら中途半端な印象でした。
検証する前から音質やスタミナは専用機であるウォークマンには勝てないのは分かっていたので、そこは致し方無いにしろ、普通に音楽を再生させて聴くそれ以上のPSPならではの機能がBluetoothレシーバーからは一切出来ないのは非常に残念でした。
ただ、本体を直接操作する分にはそこは問題無いので、PSP goの内蔵された大容量ディスクとコンパクトな本体サイズを活かして、新たな音楽の楽しみを発見できると思いますし、快適な動画ビューワーとしても使えると思います。いずれにしろ、そもそもゲーム機なので、他の事が出来るだけでも凄いのですが、そろそろデジタルプレイヤーとしては見劣りするようになってきているのは否めないですね。
PSP go「プレイステーション・ポータブル go」 ピアノ・ブラック (PSP-N1000PB)
- メーカー: ソニー・コンピュータエンタテインメント
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