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3D BRAVIA HX80Rの3D機能をレビュー [BRAVIA/BDレコーダー]

オールインワンBRAVIAのHX80Rの目玉機能のひとつはやはり3Dです。

今回はその3D機能をレビューしたいと思います。

3D Blu-ray

まずは3D Blu-ray ディスクを再生させた印象から。

いきなり結論になってしまいますが、3D表示や表現はコンテンツにかなり依存します。と言うのも強く3Dを意識した映画などはかなり飛び出てくるのですが、後付けで3Dにしようとして3Dになったコンテンツなどは奥行きがあるだけでほとんど飛び出してきません。

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SONYから3D BRAVIA購入特典として頂いたディスクを見ていても、3D表現が楽しめるコンテンツと何だかいまいちなコンテンツの差ははっきりとしていると思います。

上の写真は「アリス・イン・ワンダーランド」の3Dですが、これはかなり3Dを意識して作られていましたので、とても楽しめました。不自然なちらつきを感じる事もなく、家でこれだけのものが楽しめて大満足です。

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そして、BRAVIAの購入特典で付いてくるBDの特に3Dカメラで撮影されたジンベエザメのシーンは何度見ても圧巻です。物凄く飛び出てきます。これを見たら多分多くの人が3D BRAVIAありだなと思う気がします。

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3D表示の奥行きレベルは変更する事が可能です。つまり飛び出し方を調整できるのです。ただ、確かに奥行きレベルを上げると立体感は増すのですが、その分不自然さが増してしまう印象です。色々と試した結果、レベルは上げたり下げたりせずに標準が一番見やすいと感じています。

また、3Dメガネをかけるとどうしても暗くなってしまいますので、メガネの明るさを上げたくなるのですが、ここも今はオートにしました。メガネも明るくすると、クロストークと呼ばれる左右の映像が他方への混入してしまい、ちらつきのようなものが発生してしまう確率が高くなるそうです。一方、メガネを暗くするとクロストークが減りますが、かなり暗くなってしまいます。しばらくは暗くして見ていたのですが、オートでもそれなりにちらつきは抑えられている印象です。ただ、ちらつきの軽減は3Dテレビの永遠の課題かも知れませんね。現状では多少なりとも少しは気になるのは事実です。

3D番組

ソニーやパナソニックが提供している3D番組がBSを中心に放送されています。それらは基本的にサイドバイサイド方式で放映されています。

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サイドバイサイド方式はこのように左右にそれぞれの目で見る映像を表示させて、それを重ね合わせる方式です。つまり、画質が半分に落ちてしまいます。

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実際に放送されている番組をいくつか見てみましたが、2D→3D変換のシミュレーテッド3Dとは断然違う立体感を感じる事ができます。結構飛び出してくるので感動しました。ただじっくりみると、解像度が半分なので画質の粗さを感じてしまいますが、私の中ではギリギリ許容範囲です。

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もちろん、サイドバイサイド方式でも、3D奥行き調整などは変更可能です。

3Dゲーム

PS3では3Dゲームを楽しむ事が出来ます。

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こちらも3D BRAVIAの購入特典でいくつかダウンロードできて遊ぶ事が可能なのですが、映画と同じくコンテンツによって飛び出し方が全然違います。上の写真はダウンロード可能なゲームの中の一本「STAR STRIKE HD」なのですが、かなり飛び出してくる演出があって未来のゲームを楽しんでいるような感覚になりました。演出がツボに嵌れば凄く面白いです。

image

逆に話題のGT5などは全然飛び出てきません。正直これぐらいなら2Dでやる方が目も疲れないので良いような気がします。それぐらい飛び出ません。

色々見ていると3Dは映画も良いけど、ゲームとかなり相性が良い感じています。多少動きが早いシーンでちらつきを感じても、集中しているとほとんど気になりません。むしろ3Dは演出としても迫力がかなり出てくるので、魅力があると感じています。ソニーはPS3と言うハードがあるので、3Dを押していくにはメリットだと思いますので、どんどん3D対応ゲームを開発して欲しいですね。

2D→3D変換

3D BRAIVAの特徴のひとつに既存の2D表示を3Dに変換できる機能があります。まだまだ3Dコンテンツが少ない現状、既存の2Dを変換できるのは大きな魅力だと思いますが、果たしてその実力は如何なるものなのでしょう?

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2D→3D変換は3Dフォーマットの名前はシミュレーテッド3Dになります。

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結果的にはあくまでシミュレーテッドなので、ほとんど立体感を感じられませんでした。

この2D→3D変換時でも3D効果のレベルは変更できるのですが、最大にすると、多少奥行き感は増えますが、かなり不自然な感じです。シミュレーテッド3Dはこんな機能もあると言うぐらいで見るのが良いと思いました。恐らく過度に期待し過ぎるとガッカリすると思います。

※上の写真が微妙に2重に表示されているのは3D表示されているからです。

モーションフロー

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3D表示時は前回レビューしたモーションフローの設定が変更できないのですが、開発者さんのお話ではクリア設定、いわゆる黒挿入モードをした状態で、3D表示にするとバックライトオフで暗くなる輝度をカバーするために点灯時に200%にするような裏ワザをしているらしく、その話を伺ってからは私も今では3Dを見る前にクリア2にしてから3Dを見るようにしています。

標準から3Dにした時との差ですが、メガネが明るさを調整したりしているので、良く分からなかったのですが、ひととおり「アリス・イン・ワンダーランド」を見た時はちらつきなどはほとんど感じませんでした。以前はその事を知らずに見ていた時は3D BRAVIAはまだまだかな?と思っていたので、効果はあると思います。

上の内容は開発者さんの方が仕様が変更になったのを忘れられていたらしく、正しくはモーションフローの設定は関係ありませんでした。実際には標準・クリアともに3D表示の時はバックライトの輝度を上げているそうです。

またメガネの明るさの設定で明るさが変更するのですが、この仕組みはディスプレイもメガネも両方で明るさを変更しているそうです。

まとめ

液晶はどうしてもその描画性能で3Dにはプラズマより不利だと言われています。そこをソニーは4倍速技術で補っていますが、まだまだ動きの早いシーンは多少不利かな?と感じる場面はありますが、色々と設定を弄ったり様々なコンテンツを見た感じでは3Dの第一世代としてはかなり良い線行っていると思っていました。良くデモで流れているような鑑賞的なコンテンツでは、破綻する事なく実に見事な3D表示です。また斜めにすると3D表示されなくなるなど、課題もありますが、今後の改善や技術的進歩に期待したいですね。

話は少し変わりますが、3Dは映画ではある意味常識ぐらいのレベルまで浸透してきたと感じています。ただ家庭向けではまだまだコンテンツ不足は否めません。実際問題、3D対応コンテンツでもほとんど飛び出して来ないのもあるので、本当の3Dコンテンツはかなり少ないです。

しかも、肝心の再生デバイスについても東芝さんなどが裸眼の3Dを押してくるなど、今後の状況はある意味混沌としています。(個人的に東芝さんは3Dに出遅れていたので裸眼と言うインパクトで押しているだけの気はしていますが)よって、急いで購入する必要も無い気はしますが、これぐらいのデキなら避けるような必要も無いと思います。あっても決して損はしないです。

最後になりますが、私のおススメの3D設定はクリア2から3D表示に切り替えて、奥行きは0、メガネの明るさはオートにしています。

※上記の訂正の通り、クリアからの変更は現在では意味はありません。

 

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  • レーベル: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
  • メーカー: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

リッジレーサー7も3D対応。


3Dの鼓動
3Dテレビのメガネって実際どうなの?
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BRAVIA HX80R シリーズ レビュー(外観編)
BRAVIA HX80R シリーズ レビュー(機能編 その1)
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3D BRAVIA HX80Rの3D機能をレビュー
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コメント 2

sonyandvaiofan

クリア2から3D表示に切り替え~
とても参考になりました。

さっそく我が家でも試してみます!

by sonyandvaiofan (2011-01-19 19:38) 

taiseiko

sonyandvaiofan さん
実は、クリアからの切り替えは開発者さんが仕様が変わっていたのを後で教えて下さいました。ので、実は間違いなのです。
早く更新しないといけないです。。。
by taiseiko (2011-01-20 00:43) 

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