最強のメディアサーバー BDZ-AX2000のDLNA機能を試す [BRAVIA/BDレコーダー]
ソニーのブルーレイレコーダーのほとんどのモデルではソニールームリンクと呼ばれるDLNA機能が付いています。
ルームリンクとは詳しくはソニーのサイトをご覧頂きたいのですが、簡単に言うとホームネットワークで、動画、写真、音楽などを家の中ならどこでも共有できるように規格を定めたDLNAをソニー流に名称を付けたものです。
このルームリンクですが、いきなり結論ですが、BDZ-AX2000をサーバーにするとめちゃくちゃ便利ですし、凄すぎます。
ソニーのブルーレイレコーダーはCMなどでもお馴染みですが、キーワードやユーザーの好みに合わせて自動的に番組を録画する”おまかせ録画”機能があります。今では他社のレコーダーもマネをしているのですが、ソニーはこの分野の元祖だけあってかなり優秀です。このおまかせ録画だけでも結構便利だったのですが、今までの機種ではダブルチューナーモデルでも、技術的な問題で1チューナーしかその機能を使う事が出来ませんでした。
それが今回、生まれ変わったブルーレイレコーダーでは両方のチューナーでおまかせ録画を実行します。しかも同時間帯でおまかせ対象になるとちゃんとダブルで録画するのです。今まで録画1、録画2を意識していたのですが、全く意識する事なく並列に動いているので、初めて見た時はたまげました。
ですので、録画されるデータは必然的にかなり大量になるのですが、BDZ-AX2000はなんと2TBもの大容量のHDDを備えていますので、凄く余裕があるのです。
一週間とりあえずアニメとドラマを録画するようにしただけでこんなに沢山撮ってました。
で、ここからルームリンクの話になるのですが、ルームリンクを使えばこの大量に貯まり続ける録画コンテンツを色々な部屋から見る事ができるのです。これだけでも、BDZ-AX2000が最強のメディアサーバーになるのがお分かりになると思います。
ルームリンクの設定
しかし、初期状態ではメディアサーバーの機能は無効にされていますので、どのようにすれば良いのか簡単にご紹介します。
設定項目からホームサーバー設定を選択してサーバー機能を入に変更して、クライアント機器登録方法を自動に変更するだけです。サーバー側の設定はこれだけです。
ただ、LANケーブルは有線で繋げなくてはいけないなど若干ホームネットワークの構築にハードルがあります。
それではクライアント機能を持つ、ソニー製品で色々と試してみましたので、順を追って見ていきます。ちなみにサーバーであるブルーレイレコーダーにクライアントから初めてアクセスする時はレコーダーの電源をオンにしなければなりませんでした。
BRAVIA
最近のBRAVIAは全てルームリンク対応です。私が所有しているBRAVIA KDL-32EX700で試してみました。
BRAVIAは無線LANもオプションで対応していますが、我が家では有線LANで繋げています。
サーバー検索をすると、クロスメディアバーのビデオにBDZ-AX2000が表示されます。
ちゃんとジャンル別表示など選択できて、コンテンツを探しやすくなっていました。
残念なのが、サムネイルが表示されないこと。惜しいですね。でも、タイトルや情報はブルーレイレコーダーで見る時と同じなので、読めば検討は付きます。
ちゃんとSR形式で録画したAVCファイルでも再生可能です。まったく問題無いレベルで綺麗に再生されます。ですが、BRAVIAで見ると、時々音と映像に微妙な遅延を感じる事がありました。
オプションでチャプターがあるような表示が出ているのですが、
実際に押してみると”次のチャプターがありません”の寂しい表示。どうもチャプターまでは共有できないようです。これは今後に期待したい。ちなみに次へに相当するボタンを押すと、次の動画が再生されてしまいました。
レスポンスはそこそこ良いです。変に待たされるような事は皆無ですし、再生も比較的早く再生されますが、もともとBRAIVA EX700シリーズのレスポンスが若干イマイチなので、そこそこな感じですね。
PlayStation 3
次にPS3で試します。PS3はバージョンアップで著作権保護されたAVCファイルも再生可能になっています。PS3も我が家では有線LANで繋げています。
PS3は特に何もしなくてもBDZ-AX2000のアイコンがビデオに表示されていました。ですが、私が元々PCからのDLNA機能を楽しんでいたから、表示されたのかも知れません。
※追記 PS3で著作権保護されたコンテンツの再生には設定でDTCP-IPを有効にする必要がありました。
ジャンル別表示など、BRAVIAと同じようです。サムネイルが表示されないのも同じ。
レスポンスは良好。BRAVIAより良い感じです。この辺りは流石PS3と言った印象。
PS3から再生を行うとスロー再生も可能でした。ちゃんと音声もゆっくり再生できます。
※追記 音声を出しながらの早送りもある一定スピードまで可能でした。
DLNAのクライアントとしてはBRAVIAよりPS3の方が上な印象です。但し、チャプターなどの制限はまったく同じでした。
VAIO
最後にVAIO type Lで試してみました。VAIOはVAIO Media Plusと呼ばれるソフトウェアでDLNAサーバーはもちろん、クライアント機能も備えています。
VAIOも有線LANで接続して試しています。
VAIO Media Plusを使って便利に感じたのが、コンテンツの振り分けが多彩な点です。
チャンネル別表示や、キーワード検索など、PCならではの機能も備えています。ですが、BRAVIAやPS3は番組毎にフォルダを作って見易くなっているのですが、そのような機能がないので、連続ドラマなどはちょっと続きを探しにくい印象。
※追記
申し訳ありません。BRAVIAやPS3は番組毎にフォルダを作る機能がありませんでした。AX2000側では設定次第で可能です。
こちらもサムネイルは一切表示されないです。
こちらもレスポンスは良好です。VAIO type Lはモーションリアリティを搭載していますので、表示は綺麗なのですが、PC用ディスプレイだけあって残像が結構気になります。
同時再生はできるのか?
ちなみに、VAIOで再生しながら、BRAVIAやPS3で再生しようとしたらどうなるのか?と思い実験してみました。
結果は残念なメッセージが表示されて再生できませんでした。。。これが可能になれば、もっと可能性が広がると思いますので、残念です。次の機種、もしくはバージョンアップでの対応を期待したいですね。
まとめ
BDZ-AX2000はダブルおまかせ録画ではその2TBと言う大容量HDDを如何なく発揮できているのが実感できました。全番組を録画すると言う暴挙に出るレコーダーも中には存在しますが、ダブルおまかせ録画はそれに負けないぐらいの魅力があると感じています。今まで見たことない番組もオススメしてくれますし、アニメなんてこんなに放送していたのか?と新たな発見も。家の中の好きな場所で、好きな時に録画済みの豊富な番組から選んで見るのがこれほどまでに楽しいとは、想像以上です。
欲を言えば、今後は外部配信機能を持ってくれて、Xperiaや外出先のPCで視聴できればますます魅力が増しますね。
ただ、今回は全てソニールームリンクの機器同士で行いましたので、簡単かつ高画質で配信できましたが、DLNAは相性問題等もありますので、BDZ-AX2000を購入すれば全てのDLNA対応機器に配信できるとは限りませんので、注意して下さい。
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